オーストラリアの音声広告代理店Creative Fixは、オーストラリアのニュースサイト「news.com.au」のコンテンツを、AI技術によってポッドキャストプラットフォームのAcast上にある番組に組み込むという試みを行うことを発表しました。
AIを活用したリアルタイム制作&配信
Acastはホスティングなどのポッドキャストプラットフォームの運営などを行うポッドキャスト企業で、スポーツ、ビジネス、ライフスタイルなど様々なカテゴリーのオーストラリアの人気ポッドキャストを配信しています。今回の取り組みによって、リスナーはリアルタイムで最新のニュースを受け取ることができるようになるとのことです。また、この試みでは、リスナーにリアルタイムでニュースコンテンツを提供するだけでなく、ポッドキャストジャンルをもとにニュースを配信し分けるなどのターゲティングも行っていく模様です。
この試みは、Acast、 news.com.au 、Creative Fix、そしてAudiostackの4社の取り組みであり、AudiostackのスケーラブルAIの活用によって、ニュース記事を音声に変換し、音楽挿入やサウンドデザインと組み合わせてでナレーションを強化しているとのことです。これにより、制作者側は、これまで費やされていた時間や労力を削減することができるようになります。
音声広告への活用可能性も
今回のCreative Fixの取り組みは、ニュース配信という形で行われていますが、ここで活用されたような技術が今後ダイナミッククリエイティブ広告などに活用されていくかもしれません。リアルタイムで制作、配信を行えるだけでなく、ターゲティングも行えるということで、こうしたAI技術の開発と展開に注目していきたいところです。
CreativeFixとは
CreativeFixは、オーストラリアや英国に拠点を持つ音声広告の広告代理店です。同社は主に企業むけの音声広告を制作しており、音声アイデンティティ、スクリプト、音楽を組み合わせてブランドのメッセージを伝えるのを得意としています。この会社はストリーミングオーディオ広告の制作にも力を入れており、特にパーソナライズされた広告内容でブランドのリーチを拡大することに力を入れています。
参照元:Ai to Revolutionise Podcast Advertising
最近のAI音声は人の声と聴き分けがつかないな…。英語なんかは特に。