YouTubeライブでポッドキャスト収録。『ガジェタッチ』が創る音声メディアの新たなカタチ


インターネットラジオの代表格である「ポッドキャスト」の魅力はどこにあるのか。その配信者であるポッドキャスターへのインタビュー連載「ポッドキャスターに聴く」

第10回は、ガジェット・テクノロジー系のポッドキャスト番組『ガジェタッチ』のパーソナリティであるリンクマンさんに話を伺いました。

YouTubeライブでポッドキャスト収録。『ガジェタッチ』が創る音声メディアの新たなカタチ

YouTubeライブで収録を行ったり、サブスクリプション限定ポッドキャストを配信したりと、様々な取り組みに挑戦している『ガジェタッチ』。ポッドキャストを始めた経緯や番組制作の裏側について伺いながら、音声メディアの魅力や今後実現したいことを語ってもらいました。

『ガジェタッチ』が語る音声メディアの魅力

本記事では、『ガジェタッチ』のパーソナリティであるリンクマンさんに、ポッドキャストをはじめとする音声メディアの魅力を伺っていきます。

番組紹介:『ガジェタッチ』


URL: https://gadgetouch.com/

『ガジェタッチ』は、コンテンツクリエイターのリンクマンさんとテックジャーナリストの弓月ひろみさんが、ガジェットやテクノロジーの話題をメインに、気になるニュースや話題を発信する番組です。2022年にはテックメディア「ガジェタッチ」も設立しました。

音声メディアの可能性を感じていた

──『ガジェタッチ』はどのような番組ですか?

Apple製品を中心とするガジェットの話をメインに、気になるニュースや話題、テクノロジー全般の話、さらにはそれらの活用法について発信する番組です。

番組としては“ゆるい”雰囲気を大事にしていることもあり、テーマからの脱線を頻繁にしながら親しみやすい番組づくりを目指しています。

YouTubeライブでポッドキャスト収録。『ガジェタッチ』が創る音声メディアの新たなカタチ

リンクマンさん(左)と弓月ひろみさん(右)

──『ガジェタッチ』を始めたきっかけは何ですか?

メインパーソナリティであるリンクマンと弓月ひろみは同い年ということもあり、同じ年代で何か発信できる場所がほしいと考えて『ガジェタッチ』を始めました。

ともに学生時代からラジオ好きであったこと、弓月ひろみはラジオのレポーターをしていたこと、さらには音声メディアの可能性を感じていたので、ポッドキャストでの配信を選びました。

──番組はどんな人が聴いていますか?

メインの視聴者層は40〜50代です。中には「小学生の頃から聴いていて、今回高校受験に合格した」と報告してくれたリスナーもいます。幅広い年齢の方に聴いていただけてることに喜びを感じています。

ガジェットやテクノロジーの話が好きな男性の聴取比率が高めです。ただ女性のリスナーも20〜30%と一定数いるのも、番組の特徴のひとつかなと思います。

最も大事なのはリスナーに寄り添う姿勢

──番組づくりで大事にしていることは何ですか?

ガジェットやテクノロジーの話が中心ですが、なるべく分かりやすい内容を心がけています。誰も置いていかない、リスナーさんに寄り添う姿勢を最も大事にしています。

また、様々な価値観を尊重し、多様な考え方を肯定することを意識しています。なので誰かを攻撃するようなことやネガティブすぎることはあまり言わないようにしています。批判だけでなく、前向きな話にしていくことを考えていますね。

──番組づくりにあたって参考にした番組はありますか?

『backspace.fm』や『Rebuild』などを参考にしました。

よく聴く番組としては、先ほど挙げた2番組に加え、『安住紳一郎の日曜天国』や『令和ロマンのご様子』などガジェットやテクノロジーとはあまり関係がない番組も聴いています。こういった違うジャンルのプロの方のトークを聴くことで色々勉強させてもらっています。

──初めて『ガジェタッチ』を聴く方に、おすすめの回はありますか?

まず『#238:大相談会 2024 Autumn!iPhone、Mac、Apple Watch、iPad何を買えばいい?』です。こちらの回は収録をライブ配信で行っています。リスナーさんと双方向でやり取りをしながら番組を進めているという点で、『ガジェタッチ』らしい回としてオススメしたいです。

次に『#179:平岡雄太に聞く!Apple好きの偏愛と理由』です。この回はゲストにYouTuberの平岡雄太さんを迎えて、Apple好きになった理由を聴きました。最近はゲストを交えての回も増えており、その辺りも『ガジェタッチ』の特徴の一つだと思います。

また、リスナーさんからの反響が大きい回ということで、『#172:これ買った!Amazonプライムデーと上半期の購入品』もオススメしたいです。

この回は『ガジェタッチ』らしく次第に話が脱線していくのですが、最終的に「お風呂洗剤を使うときに、浴槽を擦るか擦らないか」をただただ話すというガジェットに全く関係ない展開となります。“バスマジックリンの回”としてリスナーの印象に残る回になりました。

目標はラジオのレギュラー番組

──番組を運営するにあたり、マネタイズの取り組みは行っていますか?

現状だとポッドキャスト単体でマネタイズを行うのは難しいため、YouTubeでポッドキャスト収録の様子をライブ配信して収益化しています。また、YouTubeのメンバーシップも導入し、コミュニティの形成やグッズ販売も行っています。

YouTubeライブでポッドキャスト収録。『ガジェタッチ』が創る音声メディアの新たなカタチ

YouTubeライブでの収録の様子(引用元:https://www.youtube.com/live/obgp7grffkM

今後はポッドキャスト単体での収益化を実現すべく、音声広告のさらなる展開を進めていきたいです。独自の営業による広告展開も考えています。

──今後の目標について教えてください。

現在、『ガジェタッチ』では『THE #LINTARO SHOW』も含めて2番組+サブスクリプションポッドキャスト『ガジェタッチ R』を展開しています。これらの番組をより多くの方に聴いていただけるように頑張っていきたいです。いつかは『ガジェタッチ』でラジオのレギュラー番組もやってみたいですね。

YouTubeライブでポッドキャスト収録。『ガジェタッチ』が創る音声メディアの新たなカタチ

──これからポッドキャストを始める人へのアドバイスをお願いします。

ポッドキャスト番組を長く続けるコツは、自分の好きなことをやることだと思います。自分の好きなこと、興味のあることを自由に喋られるのはとても楽しいもの。ぜひ楽しみながら番組を運営してもらえたらと思います。

取材を振り返って

YouTubeライブでポッドキャスト収録を行ったり、サブスクリプション限定ポッドキャストの配信など、様々な取り組みを行っている『ガジェタッチ』。新しい取り組みに挑戦する意義や、リスナーの方への思いを込めた番組制作を実感できる取材でした。

インタビューにあたり、リンクマンさんと弓月ひろみさんから『ガジェタッチ』を紹介する音声コメントもいただきています。実際のおふたりの声で番組の魅力が語られていますので、ぜひお聴きください!

ガジェタッチ

連載「ポッドキャスターに聴く」では、今後もいろいろなポッドキャスターの方々にお話をお聞きしていく予定です。その他の記事も「ポッドキャスターに聴く」の一覧ページからチェックしてみてください。


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