Pocket Casts、Webブラウザでのポッドキャスト再生を無料化へ

ポッドキャストアプリのPocket Castsが、Webブラウザの再生機能をアップデートしました。これまでWebブラウザでのポッドキャスト再生は有料でしたが、アップデートにより無料で利用できるようになります。

無料開放で広がるポッドキャスト

ポッドキャストの定番アプリ「Pocket Casts」が、従来有料プラン「Pocket Casts Plus」のみで利用できたポッドキャスト再生機能を、すべてのユーザーに無料開放しました。この変更により、ユーザーはPCやタブレットなどのWebブラウザ上で、アプリ同様の聴取体験が可能になります。

本機能は、再生位置の同期やエピソードのキュー管理、ポッドキャストの購読情報と設定の保存などが可能です。スマートフォンで途中まで聴いた番組の続きを、PCでスムーズに再生できるといった、マルチデバイスでのシームレスなリスニング体験が実現されています。

主要機能を制限なく提供

今回のアップデートにより、以下の機能が無料で開放されました。

• ポッドキャストのブラウザ再生

• 再生履歴や再生位置の同期

• エピソードのキュー管理

• 購読ポッドキャストの管理

• 設定のクラウド同期

従来は有料だったこれらの機能を誰でも利用できるようになったことで、「とりあえず試してみたい」というライトユーザーにも優しい設計になっています。

一方で、有料プラン「Plus」では、フォルダによる番組整理やスマートシャッフル、ブックマーク機能、クラウドストレージへのファイルアップロード、Apple WatchやCarPlay対応など、より高度な機能が提供され続けています。

Web利用のハードルを下げる戦略

音声コンテンツ市場が成長を続けるなかで、Pocket Castsの今回の無料化は、ユーザー拡大に向けた施策のひとつと言えます。特にアプリのインストールをためらう層や、PCベースでの作業中にポッドキャストを聴きたいユーザーにとって、ブラウザだけで快適に聴ける環境は大きな魅力です。

SpotifyやApple Podcastsのような大手プラットフォームが有料化や独占配信に注力する中、Pocket Castsは「開かれた体験」を重視したポジショニングを打ち出しています。

参照元：Pocket Casts’ Web Player Is Now Available to All

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