米国の音声AI企業のElevenLabs(イレブンラボ)が、日本法人であるイレブンラボ合同会社(ElevenLabs G.K.,)を設立しました。ElevenLabsにとって、初の海外拠点となります。
最新の音声生成技術を日本で展開
ElevenLabsは音声AIに特化した研究・実用化を進めているテクノロジーカンパニーです。これまでにテキストから音声を生成するAIモデルや効果音をAI生成するプロダクトなどを展開しています。
今回、ElevenLabsは初の海外拠点として日本法人を設立しました。日本への進出の背景について、イレブンラボ合同会社 Japan & Korea ゼネラルマネージャーの田村元氏は以下のように語っています。
日本市場には、これまでの枠組みにとらわれない、音声AIならではの独自の可能性が広がっています。高齢化社会に向けたアクセシビリティの向上から、より没入感のあるエンターテインメント体験の創出とその多言語化まで、私たちのプラットフォームは、多様化する国内のニーズに応えうる力を備えていると確信しています。とりわけ会話や読み上げといった話し言葉においては、音の高低やアクセント、文脈による繊細なニュアンスが大きな意味を持つため、自然なイントネーションや感情の機微まで表現できる音声合成技術が、極めて高い価値を発揮すると考えています。
ElevenLabsのサービスは、すでにTBSなど日本企業でも活用されています。今回の日本法人設立を機に、同社のサービスが日本や韓国で一層広がるものと見込まれます。
ElevenLabsとは
ElevenLabsは、米国や英国を拠点とするAIスタートアップです。元Googleのピョートル・ダブコウスキー氏と、パランティア出身のマティ・スタニシェフスキ氏が共同創業し、様々な言語の音声合成ボイスオーバーや音声吹き替えを作成できるプラットフォームを開発しています。
参照元:音声AIユニコーンのElevenLabs(イレブンラボ )シリーズCで1.8億ドルを調達後、初の海外拠点として日本法人を設立
日本の音声AIにとってはまさに黒船だね。