東急エージェンシーは、Spotifyと連携して運行した特別列車「Spotify Podcast Train」の実証実験について、検証結果を公開しました。車内広告を通じて「ポッドキャストを聴く」という新たな体験の効果を明らかにしています。

引用元:Spotifyと連携した「Spotify Podcast Train」実証実験を実施
Spotifyと連携した国内初の“聴く車内広告”の実証実験
本検証の対象は、東急エージェンシーが体験型OOH広告企画「TOQ IMMERSIVE OOH_SOUND」の一環として実施したSpotifyと連携による特別列車、「Spotify Podcast Train」です。この特別列車は3月31日から4月13日までの2週間、東急田園都市線で運行されていました。
日本初となるこの取り組みでは、車内広告のQRコードからSpotify上の人気ポッドキャストをイヤホンを通じて試聴できる新しい音声体験を提供。この試みに対して実際のユーザーがどのように反応したのか、検証結果もあわせて公開されました。
ユーザー1人あたりの平均視聴番組数は2.7本
実証実験の結果、QRコードから専用ページにアクセスしたユーザーは、1人あたり平均2.7番組を視聴しており、多くのユーザーが複数の音声コンテンツを行き来しながら楽しんでいたことが確認されました。音声コンテンツの世界において、複数エピソードを試すという行動はエンゲージメントの高さを示す指標のひとつとされています。

引用元:Spotifyと連携した「Spotify Podcast Train」実証実験を実施
エピソード選択率は73.2%と高水準
アクセスしたユーザーのうち、73.2%が何らかのポッドキャストエピソードを選択して視聴しており、広告を起点とした音声接触体験としては非常に高い行動率が見られました。交通広告がオンライン体験への強力な導線となる可能性を示唆する結果といえます。

引用元:Spotifyと連携した「Spotify Podcast Train」実証実験を実施
ユーザーの69.3%が「また聴いてみたい」と回答
アンケート調査では、「QRコードからポッドキャストを聴くという体験についてどう思ったか」という問いに対して、69.3%のユーザーが「また聴いてみたい」と回答。これは、移動時間に音声コンテンツを自然に取り入れるという体験が、多くの人にとってポジティブに受け止められたことを示しています。

引用元:Spotifyと連携した「Spotify Podcast Train」実証実験を実施
今回の実証実験では、OOH広告を起点とした音声体験がユーザーの高い関与や満足につながる可能性が示されています。こうした結果を受けて、東急エージェンシーは今後もSpotifyをはじめとした企業との協業を通じて、新たな音声体験の創出に取り組む意向を示しています。OOHと音声広告の融合によるプロモーション手法の進化に、引き続き注目が集まりそうです。
TOQ IMMERSIVE OOH_SOUNDとは
「TOQ IMMERSIVE OOH_SOUND」は、東急エージェンシーが展開する体験型OOH広告のシリーズ企画です。QRコードを読み取り、イヤホンを使って音声コンテンツを楽しむ仕組みを特徴とし、移動中の時間に没入感あるリスニング体験を提供します。視覚だけでなく聴覚にも訴求することで、OOH広告に新たな価値を加える試みとなっています。
参照元:Spotifyと連携した「Spotify Podcast Train」実証実験を実施
みんながポッドキャスト聴いてる電車って、すごい空間。