Triton Digital、全パブリッシャーを対象としたランキングを新設

音声配信と広告テクノロジーを手がけるTriton Digitalは、米国市場で提供しているポッドキャストランキングにおいて、新たにリスナー調査型ランキングの仕組みを導入すると発表しました。

Triton Digital、全パブリッシャーを対象としたランキングを新設

引用元:https://tritondigital.com/

新たな調査ベースのランキングが追加

これまでのランキングは、Triton DigitalのIAB認証済みPodcast Metricsを導入している配信者に限定し、月次でダウンロード数に基づくランキングを公表してきました。今回の変更では、Triton Digitalの計測を使用していない配信者を含む、全パブリッシャーを対象とした四半期ごとのランキングとして新設されています。

この新しいランキングは、全米規模のリスナー調査をもとに作成され、YouTubeなどでの動画ポッドキャストの視聴も含めてリスニング実態を反映する仕組みとなっています。調査は、Triton DigitalとパートナーのSignal Hill Insightsが共同で実施し、上位200番組を対象に構成されます。

これにより、iHeartMedia、Audacy、Wondery、NPRといった大手プレイヤーに加え、独立系や中小規模のポッドキャスターもランキングに含まれることで、米国ポッドキャスト市場全体の影響力が可視化されることが期待されています。

広告主の「狙いたい層」にアプローチ

Triton Digitalはさらに、独自のオーディエンス分析モデルである「Demos+」をランキングに統合します。これは、ダウンロードデータとリスナー調査を組み合わせ、広告主がターゲットとする属性(年齢・性別・ライフスタイル・購買意欲など)に最も効率的にリーチできる番組を抽出する仕組みです。

このランキングは、広告出稿の最適化やターゲット精度の向上に資するもので、広告主にとっては“誰に届くか”がひと目でわかる指標となります。ただし、Demos+による分析は、Triton Digitalの計測を導入している配信者のみが対象となります。

Triton Digitalの測定・分析担当上級副社長(SVP)であるDaryl Battaglia氏は、「ダウンロード計測とリスナー調査を組み合わせることで、ポッドキャスト消費の全体像を最も包括的に把握できる」と今後も透明性の高い情報基盤を整備していく方針を語りました。

U.S. Podcast Rankerとは

U.S. Podcast Rankerは、Triton Digitalが提供する米国のポッドキャスト人気ランキングで、月次で発表されるダウンロード数に基づく順位と、四半期ごとのリスナー調査に基づく順位の2軸で構成されています。広告主やメディア関係者にとって、影響力のある番組やネットワークを把握するための信頼性の高い指標として活用されています。

参照元:Triton Digital to expand US Podcast Ranker to include all publishers

AMI(エイミー)

当たり前だけど、ランキングは透明性の高さが大事だよね。