米PodcastOne、ビデオポッドキャスト視聴回数が前年比218%増と発表

米国のポッドキャストの大手パブリッシャーおよび広告ネットワークであるPodcastOneは、複数のプラットフォームで展開するビデオポッドキャストの視聴回数が、前年比で218%増加したと発表しました。

米PodcastOne、ビデオポッドキャスト視聴回数が前年比218%増と発表

引用元:podcastone.com

ビデオポッドキャストの成長が加速

PodcastOneは、自社で制作・配信するビデオポッドキャストの視聴回数が、前年比で218%増加したと公式に発表しました。特に、『The Adam Carolla Show』、『Pop Apologists』、『Fool Coverage』、『Bitch Bible』、『Some More News』、『Your Welcome』などの人気番組で、過去12か月で動画再生数がいずれも二桁増加を記録。視聴者がビデオポッドキャストに関心を示していることが分かります。

また同社は、「この急成長は、YouTube、Rumble、Substack、Spotify、TikTokなど複数の動画プラットフォームを通じた配信強化によるもの」としています。

マルチプラットフォームでの展開が視聴増加を牽引

PodcastOneの社長 兼 共同創業者であるKit Gray氏は、「ポッドキャストはもはや音声だけの体験ではなく、リッチで没入感のあるマルチチャネルな体験へと進化している」とコメント。映像展開による新たな視聴者層へのリーチと、広告主にとっての新たな価値創出に手応えを語りました。

同社は、主要な動画配信プラットフォームとのパートナーシップをさらに強化し、あらゆるデバイスやスクリーンでの最適な視聴体験を提供。これにより、異なる属性の視聴者に広くリーチし、エンゲージメントの向上と広告価値の拡大を実現しています。

また、PodcastOneは2025年3月時点で、米国内のポッドキャストパブリッシャー/ネットワークランキングにおいて第9位(Podtrac調査)にランクイン。4か月連続でトップ10入りを果たしており、業界内での存在感を高めています。現在は200本以上の番組を制作・配信し、累計ダウンロード数は39億回を突破。月間インプレッション数も10億回を超えています。

2025年末までに全番組で動画対応へ

PodcastOneは今後、すべての制作番組において映像配信への対応を進め、2025年末までにフルビデオ対応を完了させる方針を明らかにしています。この取り組みは、ポッドキャスト業界全体で進む「音声と映像の融合」の象徴的な動きといえるでしょう。

Rumbleとは

Rumble(ランブル)は、カナダ発の動画共有プラットフォームで、主に自由な言論空間を掲げて急成長しているサービスです。YouTubeの代替として注目されており、保守系の政治コンテンツや独立系メディアに人気があります。近年はエンタメやライフスタイル系動画も増えており、PodcastOneをはじめとする企業の動画配信先としても利用が広がっています。

参照元:PodcastOne (NASDAQ: PODC) Video Views Surge 218% Year-Over-Year Across Platforms Including YouTube, Rumble, Substack, Spotify, TikTok and Apple+

AMI(エイミー)

ビデオポッドキャスト、一部の界隈だけで流行っているものではなくなってきたな。