
ラジオCMは、ラジオ番組の放送中に流れる音声CMです。視覚的情報を提供しない音声だけの広告で、他の媒体に比べリスナーの想像力をより刺激することができるものとなっています。
電通より発表された「2023年 日本の広告費」によると、2023年のラジオCMの広告費は前年比100.9%の1139億円でした。ラジオCMは2020年から3年連続のプラス成長となっており、現在もマス媒体の一つとしてしっかりと認知されていることが伺えます。
本記事では現在も成長が続く、ラジオCMの特徴や事例について、紹介していきます。
ラジオCM とは
ラジオ広告とはラジオの放送中に流れる広告です。時間帯によってラジオ放送を聞く聴取者(リスナー)層が分かれています。
たとえば、朝は通勤や通学をするサラリーマンや学生が、昼は家事をする主婦層が聴取者(リスナー)層となるでしょう。また、夜〜深夜は受験勉強をする中高生、タクシー運転手や長距離移動のトラック運転手などが中心となると考えられます。
このようにラジオ広告の出稿を検討する場合は、対象となるリスナー層が番組単位で異なるため、広告を届けたいユーザー層にあった番組を選定し、最適な番組の広告枠に出稿を行う必要があります。
ラジオCM の2つの種類(タイム/スポット)
ラジオ広告は大きく分けて2種類存在しますが、その違いをご存知でしょうか。
タイムCM(番組提供)
番組やコーナーのスポンサーとして打ち出すラジオCMの形。
番組提供のタイプにはベルト番組、箱番組、曜日縦取りなどがあります。
スポットCM
スポットCMはCMを流す期間と時間、回数を指定して発注するタイプのラジオCM。予算に合わせた広告の打ち出しが可能になります。

各CMの出稿料金についての詳細については、オトナルの問い合わせページよりご相談ください。
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ラジオCMの事例10選
それでは、実際のラジオCMを聴いてみましょう。
ラジオCMは今日に至るまで多く制作されてきました。その内容は単純に商品やサービスを紹介するだけでなく、消費者の心に残るような印象的なものまで数多く存在しています。
それぞれの事業に合わせて多種多様な興味深いコンテンツがあります。以下ではラジオCMの事例を業種に分けて多数紹介していきます。
金融・信用販売
- セゾンカード(クレディセゾン)
- レイク
- カーネクスト
- エイチーム(引っ越し侍)
- キヤノンマーケティングジャパン
- ハーゲンダッツ
- 森ビル
- 東芝
- セイコー
- ヨドコウ
1.セゾンカード『言葉の乱れ』篇
第16回ニッポン放送CMグランプリを受賞した当CM。日常でよく使用する「煮詰まる」、「現金なやつ」という言葉の意味を解説しながら、セゾンカードの魅力を紹介しています。
普段の生活でよく使う言葉に着目して、自分たちに関連度の高い話題を提供することで、リスナーの注意を惹きつけるCMです。
2.カーネクスト『どんな車でも』篇
Webサービス・中古車買い取り事業で有名なカーネクストのCMです。このCMでは、漫画『ドラゴンボール』の人気キャラクター、「フリーザ」のアニメ声優を務める中尾隆聖さんがナレーションをしています。
誰しもか一度は聞いたことのある「フリーザの声」でCMのナレーションがされることで、リスナーに親近感をもたらす効果が期待されるCMの一例です。
3.キヤノンマーケティングジャパン『だまし音』篇
カメラや電気機器のサービスで有名なキヤノンの、IT事業やオフィスの情報管理の部門を担当するキヤノンマーケティングジャパンを宣伝している当CM。聞こえてくる音のイメージをリスナーに問いかけながら、キヤノンのオフィスのセキュリティサービスを紹介しています。
聞こえてくる「音」をイメージさせて、そのイメージと異なる回答を用意することで、リスナーの注意をより惹きつけるユニークなCMとなっています。
4.ハーゲンダッツ『なんでもない日』篇
ハーゲンダッツのCMでは俳優の佐藤健さんがナレーションを務めた作品があります。日常の何気ない日々の中のちょっとした幸せを一緒に味わうという内容となっています。
佐藤健さんの魅力的な甘い声でついついハーゲンダッツを買ってしまいたくなるような、リスナーの購買意欲を高める効果が期待されるCMになっています。
5.セイコー『心に刻もう。感動を。』
日常に流れる時間の中で見過ごしてしまう「時間」に注目した啓蒙的なCM。忙しい日々の中で起こる些細な出来事に目を向けることで生活がより豊かになるというメッセージ性のある内容が特徴的です。
「時計を確かめるだけではなく、その先の感動を楽しみにする」。このフレーズから、「セイコーの時計と共に感動を楽しむ」という間接的な商品のプロモーションに繋がっているとも考えられます。
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6.東芝『データの力』篇
このCMでは、東芝の今まで蓄積してきたデータを活用して、世界規模での社会問題に働きかけを行うという企業の理念をアピールしています。30秒もない時間の中で、ストーリー仕立てではなく東芝がどんな企業なのかに絞って宣伝をしているように伺えます。
短い尺の中でリスナーに東芝という企業の認知度や理解を深めるようコンパクトに工夫されたCMとなっています。
7.エイチーム(引っ越し侍) 番外篇「族篇 No.1訴求」
CMが始まった途端、親子の間でオンライン上での喧嘩が始まってしまい、父親と息子の口論を通して引っ越し侍の業績をアピールするという内容になっています。引っ越し侍の実績をあえて自虐をする場面や、「エビデンス」を「エビネス」と言い間違えるなど、聴いているリスナーを楽しませようとする仕掛けが随所にあるのがこのCMの魅力です。
引っ越し侍のラジオCMには、このようなユニークなCMが多数あることも特徴的です。
8.ヨドコウ『防災』篇
ピアノのBGMに男性ナレーターが防災のために物置をすることを提案している当CM。短い尺の中で、シンプルに企業の紹介とサービスの説明をしている点が特徴的です。
情報量をコンパクトにして届けたい情報をリスナーに確実に訴求するよううまく工夫が施されています。
9.レイク『ティザー』篇
人気お笑いコンビ・千鳥さんが出演するテレビCMでもよく見かけるレイクのラジオCM。バラエティー番組のOPのような雰囲気が楽しいCMとなっています。
事業やサービス内容を強調して宣伝するのではなく、「新しいレイクはじまる」というフレーズを使っていることも特徴的です。
10.森ビル『発電施設』篇
J-WAVE「MORI BUILDING Tokyo Passport」(月~木曜 13:15~13:25)で放送中のラジオCM。六本木ヒルズ内にある発電施設を紹介しながら、災害時の都市機能の維持や、町の人々の安全な生活に貢献できることを伝えています。
森ビルはこのほかにも、多くのラジオCMを公開しているので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
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