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ポッドキャストというと音声のみのコンテンツであるイメージがありますが、実はビデオポッドキャストという形式も存在しているのをご存知でしょうか。もしかしたらビデオポッドキャストをSpotifyやApple Podcastで目にした方も多いかもしれません。現在、大手プラットフォームではビデオポッドキャストの番組が急増中です。
今回はそんな話題のビデオポッドキャストについて、その視聴方法や制作手順、また形式のメリットデメリットまでご紹介します。
ビデオポッドキャストとは
ビデオポッドキャストは、音声配信手法である「ポッドキャスト」に、収録風景などの映像も合わせて配信する動画と音声のコンテンツです。
この形式では、手の動きや顔の表情など、音声だけでは伝わりにくいニュアンスをリスナーに届けることができます。また、企業がマーケティングにビデオポッドキャストを利用する場合においては、視覚情報によって、より効果的かつ効率的にブランディングができる可能性があります。
ビデオポッドキャストの視聴方法
音声のみのポッドキャストは様々なプラットフォームで、誰でも簡単に聞くことができますが、ビデオポッドキャストだとどうでしょうか。ここではまず、ビデオポッドキャストをどこで見ることができる場所や、実際の視聴方法を解説します。
ビデオポッドキャストが視聴可能なプラットフォーム
音声のみのポッドキャストと同様にビデオポッドキャストを視聴できるプラットフォームは多岐にわたります。以下はその一例となります。
- YouTube: もともと動画サイトであるため、様々な種類のビデオポッドキャストが利用可能です。多くのクリエイターがポッドキャストをここで公開しています。
- Spotify: 音楽ストリーミングサービスとしてよく知られていますが、10万本以上のビデオポッドキャストエピソードを提供しています。
- Apple Podcast: 通常は音声のみのポッドキャストに焦点を当てていますが、ビデオポッドキャストも提供している場合があります。
ここまでビデオポッドキャストの視聴方法について解説してきました。ここからは実際にビデオポッドキャストを制作するステップを見ていきたいと思います。
Step1:話すテーマと番組形式の選択
まずは、ビデオポッドキャストで話すテーマと番組の形式を選択します。
番組を作る前に、自分が得意なジャンルとリスナーが興味を持ちそうなテーマを念入りに検討しましょう。そして、1人で話をするソロ形式なのか、それとも2人で喋る共同進行形式なのかなど、選んだテーマに合った番組の形式を選択します。
Step2:原稿作成とビデオの構成決め
番組のテーマと形式を選んだら、次は原稿を作成します。原稿は流れを確認するための簡易的な箇条書きのみの形式や、セリフを一言一句完全に作る形式など、いくつかあるため、自身や番組に合った形式を選びましょう。ビデオポッドキャストではこのステップでどのようなビデオを作るかを絵コンテなど用いて決めておくと制作がスムーズになるでしょう。
Step3:収録場所の選定と機材の準備
次に、ビデオポッドキャストを撮影収録をするための場所を決めます。 自宅での収録でも良いですし、必要に応じてレンタルスタジオを利用することなども検討しましょう。そして収録環境に応じて適切な機材を用意することが重要です。ビデオポッドキャストではカメラやマイクだけでなく、照明機材、映像編集ソフトなども重要となります。
Step4:撮影、録音
ここまでで準備したテーマや形式に沿って撮影をします。例えば、ゲストを招く形式を選んだら、複数のカメラで撮影する必要があるかもしれません。またビデオポッドキャストは映像だけでなく音声も非常に重要です。ノイズやセリフミスに注意し、良質な音声を保つようにしましょう。
Step5:編集
撮影後は編集を行います。不要なシーンのカット、ノイズの除去、エフェクトの挿入等を必要に応じて行います。また、文字起こし字幕を追加したりタイトルを画面上に設置する編集はビデオポッドキャストの特性を効果的に活用していると言えます。
Step6:アップロード
編集が終了したら、ビデオポッドキャストをアップロードします。YouTubeやSpotifyなど様々なプラットフォームがあるため、テーマやターゲットとする視聴者に合った配信プラットフォームを選択しましょう。また配信の基本的な仕組みは音声のみのポッドキャストと変わりません。
ポッドキャストの具体的な配信方法は「ポッドキャスト(Podcast)とは?世界的に成長する音声配信の解説」で解説しています。
プロによる制作支援も選択肢に
「収録や編集に自信がない」「よりクオリティの高い番組を作りたい」「制作の負担を減らしたい」といった場合は、プロの制作サービスに依頼するのも有効な手段です。
オトナルでは、音声(VOICE)と視覚コンテンツ(VISUAL)を組み合わせたビデオポッドキャストの制作・運用サービス「VOVI(ヴォヴィ)」を提供しており、企画から収録、編集まで一貫してサポートが可能です。ビデオポッドキャストを通じて企業のカルチャーや価値観をターゲット層、特に若年層にも分かりやすく効果的に発信できます。
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ビデオポッドキャストに必要な機材
ではビデオポッドキャスト制作には具体的にどんな機材が必要となるのでしょうか?ここではビデオポッドキャストを作成する際に必要な機材を紹介します。
動画に関連する機材
カメラ
ビデオポッドキャストには動画を撮影するためのカメラが必要不可欠です。家電量販店で手軽に買えるビデオカメラから、高額な一眼レフまで種類は様々あります。もちろん手持ちのスマホをカメラとして使用することも可能です。 撮影内容や予算に合わせて最適なものを選びましょう。
三脚
三脚を使用することで手ブレのない映像を撮影することができます。重いカメラをセットする場合は耐久力のあるものを選びましょう。スマホで撮影する場合は卓上などにおける簡易的な三脚でも問題ありません。
照明機材
ビデオポッドキャストは音声のみではなく映像も見られるため、照明機材をそろえる必要があります。動画の照明は、録画をしている間は均一の光量で安定した光を発する定常光ライトが必要になります。スポットライトタイプや、リングタイプなど種類が豊富にあるため撮影環境に合わせて選びましょう。

スマホと定常光ライトを用いた簡易的なカメラセッティングの例
音質に関連する機材
マイク
ビデオポッドキャストは音声も重要です。より高音質な音声を収録するために、カメラに内蔵されているマイクではなく、外付けのマイクを用意することをおすすめします。マイクは周囲の雑音をカットしスピーカーの口元の音だけを拾える単一指向性のマイクを使用するのがおすすめです。
マイクスタンド
卓上でマイクを使用する場合、マイクを固定し口との距離を適切に保つためのマイクスタンドを利用することがおすすめです。おすすめはマイクへの直接の振動を抑えるショックマウントが一体になったスタンドです。
ポップガード
リップノイズは視聴者のストレスとなってしまいます。最近は多くのマイクにノイズを防ぐ機能が搭載されていますが、ポップガードを使用することであらかじめノイズを減らすのも重要です。これにより編集の手間も大きく減らすことができます。

マイク、スタンド、ショックマウント、ホップガードを用いたセットアップの例
そのほかの重要な機材
パソコン
ビデオポッドキャストを記録・編集する際にパソコンが必要になります。ビデオの編集にはPCに大きな負荷がかかるため、CPUやメモリ、また映像処理に特化したグラフィックボード(GPU)の性能が良いものを選んだ方がスムーズな編集が可能になります。
編集、配信ソフト
編集ソフトや配信ソフトは機能や使いやすさ、料金の面で様々な種類のものがあります。自身の求めるレベルや予算に応じて適切なソフトを選ぶ必要があります。
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ビデオポッドキャストのメリット・デメリット
最後に、ビデオポッドキャストのメリット・デメリットについて紹介します。
メリット
話者の表情や雰囲気を伝え、視覚的な情報も楽しめる
従来の音声コンテンツに動画要素が加わることで、話者の表情やジェスチャー、収録現場の雰囲気など、視覚的な情報をリスナー(視聴者)に伝えることができます。音声だけでは伝わりにくいニュアンスや、ホストの個性をより深く届けることが可能になり、コンテンツへの没入感や親近感を高めます。
ポッドキャスト主要プラットフォームでも配信可能
ビデオポッドキャストは、Apple PodcastやSpotifyなど、動画機能が追加されたポッドキャストサービスに加え、YouTubeなどの主要な動画プラットフォームでも配信が可能です。これにより、既存のポッドキャストリスナーだけでなく、幅広い層にリーチできます。
ショート動画への転用で、SNSでの再活用も
制作したビデオポッドキャストの映像から、特に面白かった部分やハイライトシーンを切り出し、短く編集したショート動画を作成できます。このショート動画をX(旧Twitter)やInstagram、TikTokなどのSNSでシェアすることで、番組のPRとして活用可能です。ポッドキャスト以外のプラットフォームでの露出が増え、新規リスナーの獲得に繋がる大きなチャンスを生み出します。
デメリット
トークのみに集中は難しい
ビデオポッドキャストには音声情報だけでなく視覚的な情報も加わるため、リスナーが肝心なトーク内容に集中できない恐れがあります。編集をできるだけシンプルにし、音声を主役にするように意識しましょう。
コストや時間がかかる
ビデオポッドキャストの制作には、音声のみのポッドキャスト制作には必要ないカメラや照明機材が必要となり、より費用がかかります。映像や編集の品質を高めるために、追加の予算や時間が必要となる可能性を考慮しましょう。
コンテンツや予算に合わせることが重要
このようなビデオポッドキャストのメリットやデメリットを理解した上で、ビデオの有無を決めるのが良いと言えます。作成したいコンテンツの特徴や、リスナー層、制作予算などを合わせて検討することが重要です。
企業のビデオポッドキャスト制作を依頼するならオトナルへ
ビデオポッドキャスト制作の依頼は、ぜひオトナルにお任せください。
デジタル音声広告を事業を展開する"オト"×テクノロジーの音声広告カンパニーであるオトナルは、大木秀晃氏が代表を務めるクリエイティブアライアンスのOOAAと提携し、企業カルチャーが伝わるビデオポッドキャスト制作に特化した、ビデオポッドキャスト制作ソリューション「VOVI(ヴォヴィ)」を提供しています。
音声(VOICE)と視覚コンテンツ(VISUAL)を組み合わせたビデオポッドキャストの制作・運用を通じて、企業のカルチャーや価値観をターゲット層、特に若年層にも分かりやすく効果的に発信し、採用やブランディングに貢献します。
ビデオポッドキャストソリューション「VOVI」の特徴
1. 原宿の新ランドマークである「ハラカド」内のスタジオで撮影・収録
ハラカドは、“多様な人々の感性を刺激する、新たな原宿カルチャーの創造・体験の場”をコンセプトに、2024年にオープンしました。多様な文化・エンターテインメントが集積する場所に撮影・収録を行うことで、若年層に向けた企業カルチャーの伝達と企業ブランディングの向上に寄与します。

2. 高品質なコンテンツ制作力
音声マーケティングに知見のあるオトナルと、国内外でクリエイティブプロジェクトや広告制作を手掛けてきたOOAAが提携することで、高品質なビデオポッドキャストコンテンツを制作します。ビデオポッドキャストのコンセプトに合わせて、タレントやアナウンサーをキャスティングすることも可能です。

3. コンテンツの二次利用や広告配信を見据えたプランニング
ビデオポッドキャストから印象的なシーンを切り出したショート動画を、企業SNSアカウントや広告配信などに二次利用することで、様々な層に対するリーチを実現します。ポッドキャスト番組への集客や、商品・サービスの認知拡大のための広告施策もワンストップで提供可能です。

まずは、お気軽にご相談ください。
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ビデオポッドキャストを効果的に用いましょう
2024年7月には、Spotifyにアップロードされたビデオポッドキャストの数が25万本を超えたと発表しました。
また、SpotifyとNetflixの本提携により、2026年から、Spotifyの制作部門であるSpotify Studiosと、傘下のThe Ringerが手がけるスポーツやカルチャー関連のビデオポッドキャストが、米国においてNetflixで視聴できるようになることも発表されています。
このようにビデオポッドキャストはこれからますます盛り上がりを見せていく領域だと言えます。発信したい内容やターゲット層に合わせてビデオポッドキャストを効果的に活用し、みなさんのポッドキャストをさらに魅力的なコンテンツにしてみてください。
ビデオポッドキャスト制作の他、Spotify広告やradikoオーディオアド、ゲーム内音声広告など、デジタル音声広告配信に興味がある方、新たな広告戦略をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。










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