こんにちは京橋ファクトリーマーケティング担当の伊藤です。
2017年現在、多くの企業(ブランド)がSNSを使っていますね。
ターゲットに自社ページをいいね!やフォローをしてもらうためにはどういったアプローチが考えられるでしょうか?
今回は10代20代にフォーカスして、事例の紹介と簡単な戦略を考えてみたいと思います。
10代
特徴
この世代は完全なスマホネイティブで、1日のスマホ使用時間が3時間以上という人が約6割を占めています。
(出典:アイリサーチ https://www.i-research.jp/report/?p=5214)
また、よく使うアプリとしてLINE(約85%)you tube(約80%)はもちろんですが、20代以上と比べてfacebookの使用割合が低く、instagram(約40%)とTwitter(約70%)の使用割合が高いという特徴があります。
またこの世代の特徴としてビジュアルのよいもの、また内容がおもしろいコンテンツを気軽に友達とシェアをするという特徴があります。
(出典:MRC https://marketing-rc.com/article/20160120.html?r=m)
戦略
発信チャネルはinstagramとtwitter、そしてコミュニケーションをとるためにlineと3種類展開します。
instagramでは完全にビジュアルに振り切ったもの。例えば自社の商品をターゲットの憧れの人が使っている様子や、非日常の景色の中に溶け込んでいる様子などです。
ここで大切なのは自社の商品ばかりを載せすぎないことです。若者、特に10代は広告感が出るとすぐに離脱してしまいます。そのため運用のコンセプトとしてはブランドの世界観を伝える、シチュエーションや色、匂いと自社の商品を結びつけるような状態をゴールとしていくといいでしょう。
実例としてメキシコのビール会社colona社がわかりやすいです。(10代にビールはNGですが。。)
https://www.instagram.com/corona/
colona社では自社のビールを飲むシチュエーションを数多く投稿することで、フォロワーがその場面に遭遇した時にcolonaを連想するようにしています。
(colona instagramより)
このようにブランドの世界観を伝えることを目的として、イメージに一貫性を持たせることで「その場面=自社のブランド」という想起を得る戦略で運用していくことが重要になります。
Twiterではおもしろいコンテンツがシェアされる傾向があります。そのため自社のウェブサイト上に10代の人が読んだ時に、おもしろいと感じるものを置いておくことが大切です。
もしくはターゲットの興味を引いてフォローしてもらえるようなつぶやきをすることと、一般人からのリプライ(返信)に返してあげることが大切です。
こちらの例としてはシャープ(https://twitter.com/SHARP_JP)やタニタ(https://twitter.com/tanitaofficial)などです。
そのためTwitterでは、自社の商品をユーモアを交えながら親しみやすく(ここはブランド戦略もあると思うので一概には言えませんが)発信しつつ、ネット上でのトレンドに乗った、自社商品に直接関係のないこともツイートするような戦略を取るべきだと考えます。
さいごにLINEでは、プッシュ通知という特性を生かして定期的なコミュニケーション、たとえばキャラクターを作って定期的に会話をすることでターゲットの頭の中にずっと自社ブランドが残るようにする。
具体的には単純接触効果によってターゲットの第一想起を獲得すれば目標達成です。
20代
特徴
20代もスマホ普及率が94%(平成26年度総務省情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査より)と高く、1日の使用時間が3時間以上の人が約半分と10代には及ばないながらも多くの人が長時間スマホを使っています。
LINE(約85%)Twitter(約65%)instagram(約40%)は10代と同じく利用率が高いですが、20代ではfacebook(約50%)の利用率が高くなっています。
(出典:MRC https://marketing-rc.com/article/20160120.html?r=m)
戦略
自分の周りでも、10代のときよりも世界が広がるためSNSを使用用途ごとに使い分けている人が多いような感じを受けます。
例えばLINEが友達との連絡用、Twitter・instagramがプライベートなつながり・情報収拾用、facebookがビジネスのつながり・仕事&好きなブランドの情報収拾用という仮説を立てることができます。
そのため、各SNSの特徴やターゲットユーザーの使用シーンによってSNSの種類を選択する、ミックスした戦略策定をすることが10代ターゲットのとき以上に大切になってきます。
こちらの実例としてはアイスクリームを販売しているハーゲンダッツ社がわかりやすいです。
http://www.haagen-dazs.co.jp/sns/
facebookでは文章と画像で自社の商品について伝える(軽い豆知識のような)コンテンツ
→ファンのファン度を高める
Twitterでは新発売情報やプレゼントキャンペーン
→購買につなげる
instagramではビジュアル重視で分割アートを展開
→記憶に残りやすくする
(ハーゲンダッツinstagramより)
また投稿時間を仕事の昼休みが始まる12:00と終業の17:00にするなど、ターゲットのライフスタイルを考えたコミュニケーションを心がけているようです。
このように、SNSの特徴とユーザーの使用意図を考慮してSNSごとに最適化したコミュニケーションをとることが大切になります。
仮に仕事している女性をターゲットにコンビニやスーパーで購入できる、少し高価格帯のお菓子メーカーであれば、
Twitterで新商品情報やイベント情報。
instagramで仕事終わりのふっとひと息つく瞬間に食べるというブランディングで、仕事が終わる17:00-18:00に一息つけるシチュエーションを想像できるフォトジェニックな投稿。
facebookではお昼と終業時になぜ自社ブランドが他社の商品よりも高価格なのか、こだわりなどを知ってもらうコンテンツの投稿。
のような考え方戦略をたて発信をしてアカウントをフォローしてもらい、仕事帰りに購入してもらえれば完璧です。
まとめ
今回は10代20代向けにSNS戦略を考えてみましたが、実際はもっと複雑に様々な要素が絡み合ってきます。そのためターゲットは誰か、その人はどのようなライフスタイルかをしっかりと考え、SNSごとの特徴を加味しながら戦略を立てて発信していくことが大切です。
またコンテンツ作成において最も大切なことは「ユーザーを第一に考える」ことです。企業が一方的に発信していては、SNSにおいてユーザーにフォローしてもらえるようなブランドにはなれないし、情報をシェアしてはもらえません。
その先の戦略について
SNSでファンを作ることを重点にここまで説明してきましたが、最後に「そのあと」の戦略考えてみたいと思います。
SNSによってファンが増えたら、そのファンを囲い込むことで自社の情報を発信するアンバサダーとなってもらうことができます。
アンバサダーが増えれば、広告費をかけずに自社の情報を拡散してもらうことができるようになります。
長期的にはファンを増やすことではなく、その先のファンを囲い込んでアンバサダーとし、自社の情報を拡散してくれる人を増やす。京橋ファクトリーはそこまでを見越して戦略を立てることが大切だと考えています。
SNSやメディア・コンテンツを使ったマーケティング、コミュニケーション戦略やファンの囲い込みにご興味がありましたらお気軽に京橋ファクトリーまでお問い合わせいただけると幸いです。
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