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「おもしろい」マンガを描くために必要なこと

コンテンツマーケティング

近年、多くのWEBマーケティングのコンテンツで活用されているマンガですが、根本的に「おもしろい」マンガとは何かを書いてみます。私自身、大学でマンガを学び、前職では広告代理店(デザイン→営業)で勤めていたこともあるので、マンガのコンテンツを活用したWEBマーケティングについて思うところがあります。

 

「わかりやすい」より「おもしろい」

 

マンガとは、難しいことをわかりやすく、そしておもしろく描くものです。文字の情報+絵という表現による視覚情報があるため、誰が何をどうするかが一目でわかります。

書店に行くと「マンガでわかる◯◯」などの書籍をよく見かけます。

難しいことをマンガでわかりやすく表現することは素晴らしいことだと思いますが、消費者に「認知」を促す場合、「わかりやすい」はフックにならないこともあります。何故なら、そもそも知りたいと思っていない人も多いからです。

「興味・関心」のフェーズにいる方に、より知ってもらうには良い手段ではありますが、「わかりやすい」ものができたからといって、自社のサービスを「認知」してもらえて新規のユーザーが増えると思っているならば、誤解があるかも知れません。

そこで「認知」まで促したい場合に必要になってくる要素は「おもしろい」ことです。極端な話ですが、バスケットボールは好きではなくてもスラムダンクは読みますよね?それはスラムダンクが「おもしろい」からではないですか?

そんな「おもしろい」について少し書いていきます。

 

 

「おもしろい」マンガを描くために重要なこと

 

読者の「おもしろい」=「キャラクターが好き」であると言えます。(嫌いなキャラクターのマンガをおもしろいという人はそういないでしょう。)

キャラクターとは「見た目(絵柄)」の要素もありますが、おにぎりで言えば、見た目はお米の部分でしかありません。重要なのは具材、言いかえれば「中身」なのです。

「キャラクターの中身」を表現するのはストーリーなのです。このストーリーはドラマ・エピソード・設定からできています。

 

■ドラマ
登場人物の「心の変化」を表します。そして心の変化の原因が「ストーリー」になっていきます。
例)主人公の「バスケットボールが嫌い(A)」ところから、ライバルなどと紆余曲折ありながら「バスケットボールが好き (B)」となるのがドラマであり、積み重ねた練習や試合がストーリーになります。
※AからBになるという単純明快なもの。

 

■エピソード
ストーリー中の個々の出来事がエピソードです。ストーリー=エピソードの集まりです。
例)すごい新入生が入ってくる、新しい技が身につく、試合での勝ち負けなど

 

■設定
舞台設定や周りの人物
例)野球、サッカー、卓球、時代劇、ファンタジー、兄弟の有無、恋人の有無など

 

 

「おもしろい」マンガを描く上で重要なのはドラマとストーリーをきちんと区別しておくことです。
ストーリーはエピソード(出来事)の連続ですから、たくさんあっても複雑でも構いませんが、ドラマは気持ちがAからBに変わるような単純なものでないと、読者は何を読んでいるのかがわからないですし、自分が何を描いているのかもわからなくなります。

この単純なドラマを貫けることが、「おもしろい」と「おもしろくない」の分かれ道です。

ちょっと長くなりましたが、「おもしろい」=「キャラクターが好き」=「ストーリー」と「ドラマ」を区別して描き上げること。こうすることで「わかりやすく、おもしろい」ものが描けます。もう一度、マンガを描いているもしくは描いてもらっている立場としてドラマとストーリーが区別されているかを確認することが「おもしろい」マンガへの第一歩です。

 

株式会社京橋ファクトリー 営業/プランナー/イラストレーター

大塚 勇


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