ポッドキャスト関連事業を手掛ける米企業Libsynが、2024年2月におけるポッドキャスト広告の価格であるCPM（Cost Per Mile：1,000回配信あたりの広告費）の動向を発表しました。2024年2月の平均CPMは、60秒の広告スポットに対して21.99ドルとなり、前月に比べてわずかに上昇しました（前月比0.38ドル増）
引用元：libsyn.com
カテゴリ別のCPMの差
CPMが最も高かったカテゴリーは「テクノロジー（27ドル）」、「教育（25ドル）」、「アート（25ドル）」でした。
CPMが比較的リーズナブルで、高いエンゲージメントを獲得しやすいカテゴリーとして「フィクション」、「ゲーム」、「音楽」が挙げられています。特に、10代後半から20代前半の範囲で高いエンゲージメントを期待できるそうです。
2024年のポッドキャスト広告市場のゆくえ
LibsynのCRO（Chief Revenue Officer、最高収益責任者）であるデイブ・ハンリー氏は「アップフロントシーズン（米国で広告の年間契約が多く結ばれる3〜5月の期間）を迎えるにあたって、ポッドキャストは絶好のチャンスを提供する」としたうえで、ポッドキャストが最も急速に成長しており、比類ないエンゲージメントを提供するメディアであると述べました。
社会情勢や技術の面ですでに大きな変化が見られる2024年、ポッドキャスト広告市場がどのように展開していくのか注視する必要があるでしょう。
Libsynとは
Libsynは、ポッドキャストホスティングと配信を手掛ける米国企業です。2004年に設立され、ポッドキャスターがコンテンツを簡単にアップロードし、世界中のリスナーに配信できるプラットフォームを提供。統計分析、広告収益化サービスなどの機能を備え、ポッドキャストの成長と管理を支援しています。
参照元：Libsyn Unveils February 2024 Podcast Advertising Rates
そういえば日本の広告業界で「アップフロント」って言葉は聞かないな…これからアメリカの広告業界は大忙しの時期を迎えるってわけだ。