楽曲型CMは音声広告の大きな可能性。作曲家が語るマーケティングのための楽曲制作のポイント


音声のマーケティング活用において、「音楽」というテーマは不可欠です。音声CMのBGMから"楽曲型"の音声CM、動画広告のBGMまで、音を使ったマーケティングにおいて音楽は非常に重要なポイントとなります。今回は音声広告用の楽曲制作などを手掛ける、オトナルの楽曲PM兼作曲家でもある粂田 也(くめた あり)氏に、実際の事例を交えて楽曲制作のポイントなどを聞きました。

楽曲の強みを音声や動画マーケティングに活かす

楽曲制作時のポイントとプロセス

──マーケティングのための楽曲制作において大切にしている点はどんなところでしょうか。

日頃、音声CMのためのオリジナル楽曲制作や動画広告用のオリジナル楽曲制作を手掛けています。楽曲制作においては、シンプルで耳馴染みの良いメロディ構成と、サービスイメージにあった曲調・音色選びの2つを大切にしています。

──具体的にはどのようなプロセスで楽曲を制作していくのでしょうか。

まず、クライアントにヒアリングを行い、どのような特徴のある商材なのかを本質的に理解します。次に、ヒアリングした情報をもとに楽曲の骨組みとなる歌詞を構成します。これは、通常の音声CM制作におけるいわゆるコピーライティングの作業ですね。楽曲型のCMの場合は、耳残りを意識して刷り込ませたい情報を意識してキーワードを配置します。

その次に、楽曲を構築します。マニアックなメロディや構成だと耳残りが悪くなってしまうので、少ない音数でシンプルなメロディを構築するようにしています。

楽曲が構築できたら、サービスイメージにあった歌手や奏者をアサインして録音を行います。たとえば、女性向け商材なら女性ボーカルだったり、家族向け商材なら子どもの声といった具合です。演者の選定では、ターゲットのユーザー層が共感を生みやすいか、商材の与えたいイメージにマッチしているか、などのポイントを考慮して決定します。

そして、出稿媒体に合わせてミックスやマスタリングを行い、クライアントに納品します。

楽曲型CMで何度聴いても楽しく、クセになる広告を体験を

──楽曲を使ったマーケティング施策の強みや特徴はどういった点だと考えていますか。

アテンションや刷り込みの強さなどが挙げられますが、何より摩耗が少ないことが大きな強みです。楽曲を使うことで、広告のコンテンツ性が高くなるので、何度聴いても楽しく、クセになるものになります。

強力な刷り込み効果を生み出した「オトナルのテーマ」

楽曲型CMを活用したコンテンツマーケティングとしてのブランディング

──粂田さんはオトナルのコーポレートソング「オトナルのテーマ」も手がけられています。この曲はどのような経緯で生まれたのでしょうか。

元々はライブ演奏用に作成したテーマソングです。オトナルではマーケターや宣伝部の方がいるイベントでバンドプレゼンを行うことがありまして笑。とあるイベントに設けられた15分間のスポンサープレゼンテーションの枠で、「音声広告はオトナル」という刷り込みを図るため楽曲として制作しました。

「オトナルのテーマ」は現在ではSpotifyやAppleMusicなどの音楽ストリーミングサービスにアップロードして、クライアントへのラポールアプローチや、30秒版の音声広告としても利用しています。

オトナルのテーマは各種音楽プラットフォームからも聴くことができる。

「半年経っても耳から離れない!」楽曲型CM(音声広告)の効果

──「オトナルのテーマ」制作にあたり、押さえたポイントはどんな点ですか?

「音声広告はオトナル」というワードが一発で刷り込まれるよう、同じフレーズがリフレイン(繰り返し)される構成にしています。また、普通に「音声広告はオトナル」と活字で読んだ時のアクセントとメロディに差が出ないようにしています。

元々がライブ演奏用の楽曲なので、会場での盛り上がりやインパクトを出すためにファンクロックな曲調にしています。「ルパン三世のテーマ'78」や「Tower of Power」のようなイメージで制作しました。

──実際にこの楽曲を制作したことでの効果や手応えはありましたか?

聴いて下さった方から「半年経っても耳から離れない!」と言ってもらえることがあり、確かな刷り込み効果を実感しました。この楽曲から大型の案件に繋がった事例もあり、楽曲施策に大きな可能性を感じました。

何よりこの曲を「また聴きたい」と言ってくれる人がいて、もともと「広告」として作成した楽曲がコンテンツとしても愛されていることを感じています。これは楽曲型の音声CMの特徴であり、大きなメリットだと思います。

取材を振り返って

一度聴いたら耳に残り、ふとした時に思わず口ずさんでしまう。そんなCMソングを実際に手掛けている粂田氏が語る楽曲制作の裏側はとても印象的でした。

マーケティングにおける音声の重要性が増す中で、オリジナル楽曲や楽曲を活用した広告クリエイティブは非常に有効な一手といえるでしょう。今後の音楽を使ったマーケティング施策の広がりに期待です。

オリジナル楽曲/CMソングの制作なら

各種デジタル音声広告サービスを提供するオトナルでは、マーケティングのためのオリジナル楽曲制作サービスとして『BrandTune(ブランドチューン)』を提供しています。

マーケティングのためのオリジナル楽曲制作サービス「BrandTune」

制作した楽曲CMは、音声広告での活用はもちろん、SNSなどの自社コンテンツや、キャンペーン施策への連動など、様々なタッチポイントで活用することが可能です。オリジナル楽曲の制作にご興味のある方は、ぜひご確認ください。


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楽曲CMってついつい口付さんじゃうんだよね。ちなみにAMI(エイミー)のテーマはいつ作ってくれるの?

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