スウェーデンを拠点とするポッドキャスト・プラットフォーム企業Acastが、2023年第4四半期の業績において初めての黒字となったことを発表しました。レポートでは売上高の増加や新技術の導入に触れられています。
2023年第4四半期で、初めて黒字に転換
同社の2023年第4四半期売上高は前年同期比9%増の4億9,420万クローネに達し、これは前年同期の4億5,430万クローネからの成長を示しています。この成長により、既存事業売上高が前年比107%となりました。
売上総利益率は24%に低下しましたが、これはAppleによるiOS17へのアップデートの影響によるものであり、ポッドキャスト契約の再評価を除けば39%に向上しています。調整後EBITDAは5,920万クローネと前年同期より増加しており、初めて16.3百万クローネの黒字を記録しました。
2023年は製品開発にも注力
Acastは、自動化されたセールスフローを強化し、新たな広告技術を導入しています。最新のツールを使用することで、広告主はリアルタイムでキャンペーンを計画し、広告スペースの利用可能性や価格を把握できます。これにより、効率的なプロセスが実現し、広告主の時間を大幅に節約することができます。
AIを活用した新技術「Performance+」を導入
さらに、ポッドキャスト広告のプロセス改善として、「Performance+」という新機能も導入されました。これにより、広告主がデータに基づいてキャンペーンを計画し、より効果的な意思決定を行うことをサポートします。子会社であるPodchaserとの連携によりでさらに競争力を高めていく方針のようです。
今後もポッドキャストのリーディングカンパニーとして事業を展開
Acastは2023年を好調に締めくくり、2024年に向けてさらなる成長を見込んでいます。2023年の業績から2024年のEBITDAが黒字となる見通しで、コスト管理や新しいサービス・ツールの開発に注力するということです。
Acastとは
Acastは、スウェーデンを拠点とするポッドキャスト・プラットフォーム企業です。ユーザーはAcastを通じて、様々なジャンルやトピックのポッドキャスト番組を聴くことができます。また、広告主はAcastを通じてポッドキャスト広告を配信し、ターゲット層にリーチすることができます。Acastはポッドキャスト業界に革新的な技術を導入し、成長を続けています。
参照/引用元:Q4: POSITIVE ADJUSTED EBITDA FOR THE FIRST TIME
acastはポッドキャストアドテクの領域でも勢いがあるイメージある。