米国の公共ラジオNPRとエジソンリサーチが共同で行った「スポークン・ワード・オーディオ・レポート2023」によると、米国のスポークン・ワード・オーディオ(話し言葉によるポッドキャストやラジオなどの音声コンテンツ)を聴く人の数は記録的な数に達しています。9年目あるこの調査結果では、現在、1億3500万人が毎日スポークン・ワード・オーディオを聴いており、これは9年前に比べて3000万人以上の増加です。また、全タイプの音声コンテンツ聴取に占める割合は過去9年間で55%の増加がみられます。
自宅での聴取の急増
自宅は、話し言葉による音声コンテンツの聴取において圧倒的な第1位の場となっています。全体の聴取時間の60%が自宅で行われ、車内が24%、職場が13%、その他の場所(ジムや電車内、スーパーなど)が3%となっています。
まだまだ車内ではAM/FMラジオが強い
コロナ禍後、自動車内での話し言葉の音声コンテンツの聴取は減少しましたが、2014年の全車内オーディオの36%から2023年には24%に減少しました。また車内でのスポークン・ワード・オーディオの62%はAM/FMラジオ(放送およびストリームを含む)によるものです。
モバイルデバイスが主要な聴取手段に
話し言葉の音声コンテンツの聴取の聴取において、最大のシェア(39%)を占めるのはモバイルデバイスです。これに続くのはAM/FMラジオで、35%を占めています。自宅でのスポークン・ワード・オーディオの41%がモバイルデバイスで聴かれ、職場ではそのシェアが47%に上昇します。一方、車内ではAM/FMラジオ受信機が依然として使用されており、スポークン・ワード・オーディオ聴取の60%を占めています。
話し言葉の音声コンテンツの今後の動向
このレポートは、話し言葉による音声コンテンツの聴取がどのように進化しているかを示しており、特に自宅での聴取やモバイルデバイスの使用の増加、ポッドキャストの人気の高まりなど、新しい傾向が浮き彫りになっています。これらのデータは、オーディオ業界の将来の動向を理解する上で重要な指標となり得そうです。
NPRとは
NPR(National Public Radio)は、アメリカ合衆国の非営利メディア組織で、公共ラジオネットワークを運営しています。1970年に設立され、ニュース、文化、教育プログラムなどを提供し、全国の加盟局にコンテンツを配信しています。NPR。は、その高品質なジャーナリズムと多様なプログラミングで知られており、アメリカの公共放送の中心的な存在です。
参照元:The Spoken Word Audio Report
米国だと、電波ってまだまだ車中で強いんだね〜。