コロナ禍で人の声によるコミュニケーションが不足した状況が生じたことやラジオのインターネット配信開始などを背景に、ラジオが再び人気を取り戻してきています。また、音声広告が映像広告よりも高い記憶維持率があることもradikoの研究で明らかになりました。これらを背景に再びラジオ広告が脚光を浴びています。
本記事では、急激に注目されているラジオへ広告へ出稿するために、利用するべき広告代理店を8つ厳選してご紹介します。
ラジオ広告の出稿に関わる企業の選び方
大前提としてラジオ広告を出稿には、以下の2ステップを踏む必要があります。
- 広告代理店にラジオ広告出稿を依頼する
- 代理店を通して、ラジオ局への広告出稿を行う
このように、ラジオ広告を出稿するためには、出稿を依頼する広告代理店と出稿先の放送局を選ばなければなりません。しかし代理店は数多く存在しており、その中でどんな基準で企業に依頼するべきか分からないと思います。
そこで、ラジオ広告出稿に関わる広告代理店を選ぶ際の大事なポイントを4つをご紹介します。
- 実績
- クリエイティブの制作能力
- デジタルとの連動性
- データ活用
1.実績
まずその企業が、実際にどんなコマーシャルを制作したことがあるのか確認しましょう。一般的にそれぞれの代理店企業では、「広告事例」として広告制作の実績が掲載されています。
オトナルのサイトでは「どのクライアント」と「どんなコンテンツを作ったのか」が確認できるので、是非ご覧ください。
広告事例記事:
- クライアント:富士通クライアントコンピューティング株式会社
【デジタル音声広告出稿事例】音声広告は若い世代にリーチできる。FMVの価値を広げる音声広告の訴求力 - クライアント:株式会社アドビ
BtoBリードを創出する「オーディオホワイトペーパー」とホストリード広告の可能性。アドビのポッドキャスト活用事例
2.クリエイティブの制作能力
広告制作におけるクリエイティブといっても、様々な要素があります。特に音声広告においては、初期のヒアリング、原稿制作、企画立案、収録、ミキシング、入稿までの制作フローのどのように支援するサービスがあるのか確認するべきです。
企業によっては、自前で原稿を持っていくことや、ナレーターやタレントを自分たちでブッキングしなければならない場合もあるかもしれません。出稿主である自分たちがどの程度まで素材や原稿案を用意するべきかの指標になるので、重点的に確認するのが良いでしょう。
オトナルのクリエイティブ制作についての詳しい説明はこちら:声優とナレーターによる音声CM制作サービス『オーディオアドスタジオ』
3.デジタルと連動性
音声広告はラジオだけではなく、SpotifyやYouTubeなどのSNSでも広告が出稿が可能です。これらはデジタル音声広告と呼ばれます。
デジタル音声広告は消費者への広告による初回接触を、年齢、性別、趣味嗜好やシーンなどでターゲティングできることが特徴です。従来の音声広告とは異なり、詳細なターゲティングによりニーズを持った消費者へ適切なアプローチが実現できます。
なので、音声広告企業を選ぶ際には、地上波の広告だけを取り扱っているだけでなく、デジタル音声広告のサービスをしているかどうかも要チェックです。
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デジタル音声広告媒体資料一覧
4.データ活用
大前提として、広告を出稿する目的は、自社認知拡大(ブランドドリフト)や自社サービスの購買促進のためです。なので、広告を出稿したことによってどのような効果が生じたかを測定する必要があります。
そこで、企業のデータ活用法をよくチェックしておきましょう。
例えばオトナルの場合、広告に接触したリスナーが何らかの経路で自社サイトに訪問すると、1つのデータとして情報収取されます。このトラッキング機能を用いて、広告の効果を正確に測定できます。
このように、広告を出稿する上で、その企業が自分の目的に合ったデータ活用をしているかどうかを検討して選びましょう。
音声広告の詳しい解説はこちら:ラジオ広告の効果とは?ラジオと音声広告の未来
ラジオの広告出稿にかかる費用
広告出稿において、費用は非常に重要な要素となります。ラジオ広告は一般的にテレビ広告よりもコストを抑えることができると言われています。しかし、費用は配信する時間や番組によって上下します。また、制作費はどんな声優を雇うかや、長さによって数万円から数十万円まで値段の幅が広がります。クオリティと予算のバランスを、広告出稿を決めた段階から意識しておく必要があるといえるでしょう。
ラジオ広告出稿先の主要ラジオ局5選
前述したように、ラジオ広告を出稿するには代理店を経由してラジオ局に依頼する必要があります。
では、数あるラジオ局にはそれぞれどんな特徴や強みを持っているのでしょうか。
ここでは東京における主要な5つのラジオ局とそのサービス、広告料金をご紹介します。このセクションの最後には全国のラジオ局のスポット料金をご覧になっていただけるページへのリンクも用意しています。
- ニッポン放送
- TBSラジオ
- J-WAVE
- TOKYO FM
- 文化放送
1.ニッポン放送
ニッポン放送は、「オールナイトニッポン」をはじめとする多彩なバラエティ番組でよく知られているFMラジオ局です。ニッポン放送のバラエティ番組は流行に敏感な若者層のリスナーに対して強い影響力を持っており、広告サービスにおいてもその特性を活かしています。
サービス内容(一例)
- ラジオ広告制作、配信
- 人気番組を用いたラジオCMの全国放送 など
スポット料金(参考)
- 20秒スポットCM:71,500~110,000円(税込)
2.TBSラジオ
TBSラジオは、老舗の民放ラジオ局として多様な年代のリスナーを持つことが特徴のAMラジオです。「JUNK」や「ジェーン・スー生活は躍る」が長寿番組として有名です。
広告サービスでは、TBS系列であることを活かしテレビアナウンサーやタレントを活用した広告を展開しており、広範なリスナー層へ効果的にアピールする体制があります。また地上波、ポッドキャスト、SNSを横断する広告キャンペーンなども実施しています。
サービス内容(一例)
- ラジオ広告制作、配信
- 広告のクロスメディア配信 など
スポット料金(参考)
- 20秒スポットCM: 71,500円(税込)
3.J-WAVE
J-WAVEは在京5局の中では一番新しいFMラジオ局で、最新の音楽やトレンドに焦点を当てた番組を中心に、特に都市部の若年層から支持を集めています。「THE KINGS PLACE」は今勢いのある若手のアーティストが担当する番組として、若い世代からも人気を誇っています。
広告サービスでは、このトレンドに敏感なリスナー層をターゲットに、ラジオCMや番組内のプロダクトプレイスメント、特別企画を通じて効果的にアピールしているのが特徴です。
サービス内容(一例)
- ラジオ広告制作、配信
- イベント横断企画 など
スポット料金(参考)
- 20秒スポットCM: 77,000円(税込)
4.TOKYO FM
TOKYO FMは、FMラジオの全国ネットワークであるJFNのキー局です。代表的な番組として「SCHOOL OF LOCK」や「JET STREAM」などがあり、有名人を迎えた生放送トークが人気のラジオ局です。
広告サービスでも、こうした生放送のトーク番組を通じて広告を展開しています。またJFNのネットワークを駆使した全国へのプロモーションも可能なのが特徴です。
サービス内容(一例)
- ラジオ広告制作、配信
- JFNを活用した全国放送 など
スポット料金(参考)
- 20秒スポットCM: 77,000円(税込)
5.文化放送
文化放送は、「レコメン!」などを始めとしたサブカルチャーに特化し、若年層のリスナーが多いことが特徴をもつAMラジオ局です。
広告サービスでは、若年層をターゲットにしたサブカルチャー番組を通じて、効果的に広告を展開しています。また、声優を活用したプロモーションも行っており、これがサブカルチャーに興味を持つリスナーに対して特に魅力的な広告手法となっています。
サービス内容
- ラジオ広告制作、配信
- 人気声優をキャスティングしての広告読みあげ など
スポット料金(参考)
- 20秒スポットCM:55,000~110,000円(税込)
各局の媒体資料ダウンロードはこちら
上で取り上げたラジオ局5社の媒体資料は以下のページからダウンロードできます。
ラジオ局媒体資料のDLはこちら
地方のラジオ局は料金表を参考に
ここまでご紹介したラジオ広告企業(ラジオ局)はすべて東京にある企業です。東京以外の各地域におけるラジオ局の広告料金は「ラジオCMの出稿料金(広告費)」のページでご覧いただけます。
ラジオ広告を制作・出稿する主要広告代理店3選
何度も説明していますが、ラジオ広告をの出稿を検討する際には、広告代理店に依頼しなければなりません。広告代理店に広告出稿を依頼することで、媒体を横断する広告出稿や、代理店が蓄積したデータやノウハウを活用することができ、より効果の高い広告を出稿できる可能性があります。以下、ラジオ広告を取り扱う日本の主要な3つの広告代理店です。
1.博報堂
博報堂はマスメディアに強い大手広告代理店で、ラジオ広告も手掛けています。大手広告代理店ならではの多様なメディアを横断する広告活動が得意で、広告領域にとどまらない提案力がある企業であるといえるでしょう。さらに、ラジオ広告制作は電通と並ぶ広告力があるという強みが特徴的です。
サービス内容
- ラジオ広告制作、配信
- 総合的なマーケティング課題の解決提案
料金
- 要問い合わせ
2.電通
電通は言わずとしれた日本の広告代理店最大手で、ラジオ広告も手掛けています。ACCラジオ部門で入賞したCMを多数制作しており、音声クリエイティブに強みがある代理店といえるでしょう。しかし、業界最大手ということもあり、博報堂と同様、費用については予測できない部分が大きいといえます。
サービス内容
- ラジオ広告制作、配信
- 総合的なマーケティング課題の解決提案
料金
- 要問い合わせ
3.オトナル
オトナルは音声広告を専門に取り扱う広告代理店です。オトナルは、過去2000件以上の音声広告提案から得た知見を基に、データに基づいた広告制作を得意としています。また、原稿の作成からBGM・SEの選定、声優やナレーターの選出、そして音源の編集に至るまで、一貫した制作対応を提供しています。さらに、デジタル音声広告のABテスト配信を通じて、効果の高いCMを可視化することができ、広告の性能を明確に把握することが可能です。音声広告専業のため、声優ネットワークにも精通しており、有名声優を起用したCM制作なども可能です。
サービス内容(一部)
- ラジオ広告の制作、配信
- ABテスト等による広告性能の可視化
- 人気声優を起用したクリエイティブ制作
料金
- 要問い合わせ
目的にあった企業選びが重要
ラジオ広告を出稿する際に重要な点は、広告の目的とターゲット層の明確化です。広告の目的がブランディング強化や認知度向上であれば、番組そのものに関連する企画を選ぶことが有効です。一方で、新商品やキャンペーンの訴求を目的とする場合は、短期間でのスポットCMの利用が効果的でしょう。
またラジオ局か、広告代理店かについては、制作費用の面ではラジオ局に直接依頼するとコストを抑えられる可能性がありますが、品質や自由度を求める場合は広告代理店の利用が推奨されます。また広告代理店に依頼するメリットとしては、広告のプロから最適な媒体提案をしてもらえるということがあります。最適なラジオ局やスポンサー先を探すのは難しいケースが多く、この問題を一緒に解決できるのが広告代理店の強みでしょう。
今一度ラジオ広告の出稿ターゲットや目的を明確にし、ラジオ広告の企業選びを行いましょう!
それでも企業選びに迷ったら…
これらをふまえて、まだ企業選びで迷っている場合は音声広告を専門にした企業への相談がおすすめです。オトナルは音声広告専門の代理店ゆえのラジオ広告への深い知見を有しており、音声を軸に、マーケティング課題の総合的な解決を行っています。まずはこちらから無料でご相談ください!
またオトナルでは各ラジオ局の企画資料を掲載しており、地上波ラジオ媒体資料ダウンロード一覧からご覧いただけます。ぜひラジオ広告を相談する企業選びの参考にしてください!