米国のポッドキャストネットワークであるPodcastOneは2024年度第2四半期において、会社史上最高のプログラマティック広告収入を記録したと発表しました。
同社によるとポッドキャストのプログラマティック広告の収益が2023年度の同期比に対して121%の成長を遂げ、これまでの四半期最高記録を更新したとのことです。この成長は、プログラマティック広告がポッドキャスト収益化において新たなトレンドとして浮上していることを示しています。
技術と在庫の有効活用が功を奏す
PodcastOneはAdswizzの広告配信技術を活用、プログラマティック広告の業界全体のシフトと成長、「The Fighter & The Kid」や「The Adam Carolla Podcast」などの人気ポッドキャストの広告在庫の有効活用で2億2900万以上のプログラマティックインプレッションを配信しました。これは前年同期から79%の増加だということです。
成長が期待されるポッドキャストのプログラマティック広告
先日「IABとPwCの共同調査で米国のポッドキャスト広告市場の急成長が判明。今後の課題も浮き彫りに」の記事で取り上げましたが、実はポッドキャスト広告市場全体でのプログラマティック広告の割合は11%と少ない状態です。しかし裏を返せば、プログラマティック広告は最も成長性のあるポッドキャスト広告である可能性があり、今回のPodcastOneの発表はある意味それを裏付けるような形となっているように思われます。
今後もポッドキャスト広告の市場動向と、プログラマティック広告の拡大を注意深く観察する必要がありそうです。
PodcastOneとは
PodcastOneは、2012年に設立されたアメリカの大手ポッドキャストネットワークです。同社のプラットフォームでは、年間21億回以上のダウンロードを記録しています。ポッドキャストの制作、販売、マーケティング、配布などを包括的にサポートし、Tesla車両を含む広範囲な配信ネットワークを有しています。また、独立したポッドキャスター向けにLaunchpadOneというプラットフォームも運営しており、幅広いオーディエンスにリーチする能力を提供しています。
IABの出している米国の広告市場レポートをみると、「プログラマティックがポッドキャスト広告の次の成長のカギやで」って書いてあるんだよね。ほんまかいな〜。