都市部はポッドキャスト、地方はラジオ?米調査で居住地によって音声メディアの利用傾向が異なることが判明


米国の調査会社であるエジソンリサーチは、リスナーの居住地によってラジオやポッドキャストの利用傾向に違いがあることを調査として発表しました。

都市部はポッドキャスト、地方はラジオ?居住地によって音声メディアの利用傾向が異なることが判明

都市部はポッドキャスト、地方はラジオ?

エジソンリサーチによると、都市部のリスナーは日々の音声メディアの利用時間の13%をポッドキャストに割り当てています。これは地方の6%に対して2倍以上になります。また、都市部の郊外に住む人々は、ちょうど中間くらいの割合となっています。
逆に、地方のリスナーは日々の音声メディアの利用時間のうち、AM/FMラジオとラジオストリーミングに43%を割り当てており、これは都市部や郊外に住むリスナーよりも高い割合となります。

都市部はポッドキャスト、地方はラジオ?居住地によって音声メディアの利用傾向が異なることが判明

引用元:Urban, Suburban, Rural Listening Differences

音声メディアに費やす時間はほとんど同じ

エジソンリサーチによると、一日の中で音声を利用する時間は都市部や地方の間で大きな差は見られず、その差は47%から49%の間に収まっているとのことです。つまり、大きな差が見られるのは利用するメディアごとの時間配分となります。

都市部と地方でなぜ差が出るのか

都市部と地方で、音声メディアの利用傾向にこのような差が見られる理由はいくつか考えられます。例えば地方では、車での移動時間が長く、インターネット接続が必要なポッドキャストよりもAM/FMラジオを聴く機会が多くなる可能性があります。一方、都市部では多様な通勤方法と高速インターネットの普及により、オンデマンドの音声コンテンツの利用率が高くなると考えられます。

また地方では、地域社会に関連するコンテンツの需要が高いのに対し、都市部のリスナーは個人の興味・関心に合わせてカスタマイズされたコンテンツを求める傾向があるともいえるでしょう。

地域の特性を活かした音声の活用が重要

今回は、米国の都市部と地方におけるラジオとポッドキャストの利用傾向の違いについてみてきましたが、ポッドキャストとラジオの利用傾向については日本にも同じ状況が当てはまる可能性があります。もちろん世代間ごとの聴取傾向の違いなどについて検討する必要はありますが、移動方法やネットの普及状況などから、似たような傾向があると考えられます。このような傾向が予想されることに留意しつつ、音声メディアの利用方法を考える必要があるでしょう。

エジソンリサーチとは

エジソンリサーチ(Edison Research)は、市場調査と世論調査の分野で国際的に活動する企業です。特に、音声領域におけるリスナーの行動や嗜好に関する研究で知られています。

参照元:Urban, Suburban, Rural Listening Differences


AMI(エイミー)

地方ラジオって災害情報とか地域の情報を知るための大事なインフラだものね。

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