NTTドコモの携帯電話サービス「ahamo」が音声合成を活用した新キャンペーン「1億人であるある言いたい選手権」を12月から開始しました。本キャンペーンには音声変換技術などを手掛けるエーアイと歌声合成技術等を開発するテクノスピーチが持つ技術を組み合わせたWEB APIが採用されています。
このキャンペーンでは、ユーザーが任意の歌詞を入力すると、テクノスピーチの歌声合成技術が歌声を生成し、それをエーアイ社の音声変換技術がレイザーラモンRG氏の声に変換するとのことです。今回のキャンペーンでは「1億人であるある言いたい選手権」と題して、人々の「あるある」をレイザーラモンRGが歌っているかのように再現する模様です。また、AIによって生成されたRG氏の歌声はYouTubeショート用の動画としても投稿可能とのことです。
マーケティング活用の観点で期待される音声技術の発展
今回のような音声合成技術によって、人気のある声優やタレントの声を活用したプロモーション施策が収録なしで実施できるようになり、よりインタラクティブな企画に盛り込みやすくなっていくでしょう。音声合成は最近ではディープフェイクによる悪用などネガティブな事例もありますが、活用方法次第で企業による新しいマーケティング手法を実現するための重要な武器になります。音声合成を活用したプロモーションの取り組みは、音声合成の精度の向上にともない今後も増えていく可能性があります。
エーアイとは
株式会社エーアイは、音声合成技術を展開する日本の企業です。2024年1月には新世代の音声合成エンジン「AITalk®6」を提供開始しました。この音声合成エンジンは、従来の音声合成方式に加え、深層学習技術を活用して、より自然な肉声感のある音声合成を実現しています。また、64種類の外国語に対応する技術「Cerence TTS」との技術提携も行っています。さらに、株式会社フュートレックとの経営統合に向けた基本合意書を締結するなど、事業拡大を目指しています。
参照元:こエーアイの音声変換APIをahamoの「1億人であるある言いたい選手権」に提供
そういえばHGの方はあまり見なくなったな…。