
広告出稿方法が多様化する昨今、特にゲーム内広告が注目を集めています。
ゲーム内広告とは文字通り、ゲーム内で配信される広告を指します。モバイルゲームを中心に広告出稿が増加しており、その中でもゲーム内音声広告は特に効果的な手法として注目されています。
ゲーム内音声広告を活用して、効果的に収益を創出するためのツールとして「Audiomob」が注目されています。しかし、Audiomobの概要や特徴、導入した企業の事例などは、日本ではあまり知られていません。
本記事では、「Audiomob」についての仕組み、効果、導入事例について解説します。
ゲーム内(In-Game)広告とは?
ゲーム内広告とは、ビデオゲームのプレイ中に表示される広告手法のことです。
ゲームの背景やアイテムとして登場するネイティブ広告や、プレイを一時中断して表示されるインタースティシャル広告などがあります。
また、広告を視聴することでゲーム内アイテムや特典を得られるリワード広告も一般的です。スマートフォンの普及とともに、ゲーム内広告の技術は急速に発展しています。
ゲーム内広告について詳しく知りたい方はこちら:ゲーム内広告を7種類紹介。市場規模、メリットとデメリット、注目の媒体など徹底解説
ゲーム内音声広告とは?
ゲーム内音声広告は、ゲームの音声やBGMとして再生される広告です。ゲームのプレイ中に一般的な音声CMを再生したり、自動車ゲームなどではカーラジオとしてCMを再生したりと、様々な広告タイプがあります。
ゲーム内音声広告について、ポッドキャスト番組『オトマーケ』でも詳しく解説されています。
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話題のゲーム内音声広告とは?
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Audiomobとは?

Audiomob(オーディオモブ)は、スマホゲーム&アプリのための音声広告プラットフォームです。プラットフォームと同名の法人が2020年に設立され、スキップ可能な音声広告(スタンダード広告)や、広告を聞き終えるとゲーム内報酬を獲得できるリワード付き広告(報酬型広告)などが提供されています。
この広告配信にはSSP(サプライサイドプラットフォーム)という仕組みが使われており、効果的な広告配信を実現しています。SSPとは、広告枠を提供する側、つまりゲーム開発者やアプリ提供者が、自分たちのゲーム内に広告を出したい広告主とつながるためのプラットフォームです。
「音声広告」はアプリやゲームを利用するユーザーの顧客体験を損なわない設計として注目されています。Audiomobは、そんな新たな広告フォーマットで企業の収益化を支援するゲーム広告配信に特化した音声広告プラットフォームです。
人気ゲーム会社Voodooと業務提携
2024年7月、Audiomobはフランスの人気ゲーム会社Voodooと業務提携しました。スキップ可能な音声広告をVoodooの人気ゲームに統合することで、ユーザーと広告主の双方にメリットのあるゲーム体験を提供が実現しています。
この提携により、Voodooが保有する広告在庫の50%をAudiomobが管理することになりました。
詳しくはこちら:ゲーム内音声広告のAudiomobとゲームパブリッシャーのVoodooが独占提携を発表
Audiomobのゲーム広告フォーマット
Audiomobの広告フォーマットは、以下の2つです。
- スタンダード広告(スキッパブル広告)
- 報酬型広告(リワード広告)
スタンダード広告(スキッパブル広告)

オトナル媒体資料より
スタンダード広告(スキッパブル広告)は、ゲームプレイ中、一時中断に表示される広告を指します。一定時間経つと、画面上にスキップマークが表示され、ユーザーが広告をスキップすることができます。
Audiomobのスタンダード広告には、以下の機能を実装しています。
- スキップカウントダウン
ユーザーが広告をスキップ可能になるまでの秒数
音量が10%以上のときのみ再生され、再生開始してから5秒後、または端末の音量を下げることでスキップできる(特許技術) - スキップボタン
広告再生開始と同時にデベロッパーの収益が発生
「スキップされる / されない」が収益に影響しない
報酬型広告(リワード広告)

オトナル媒体資料より
報酬型広告は、ユーザーが広告を視聴することでゲーム内の報酬(リワード)を獲得できる広告を指します。
ユーザーが報酬を得るために積極的に広告を閲覧するので、広告を「負担」ではなく「得」として認識しやすく、ネガティブな印象を持たれにくい点が特長です。
Audiomobの報酬型広告には、以下の機能を実装しています。
- カウントダウン・タイマー
残りの広告再生時間が表示される - 可聴率の維持機能
デバイスの音量が30%を下回ると、リワードの取得ができない仕様 - リワード機能
リワード広告のトリガーを作成できる。
(ex.音声広告を聴くとゲーム内通貨がもらえる)
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Audiomobの特徴
Audiomobの特徴は以下の6つです。
ゲーム内広告の特徴
- 1.ユーザーが受け入れやすい広告体験の実現
- 2.世界中のセールス体制で高いフィルレートの実現
- 3.アドフラウドを回避する技術
- 4.特許獲得済みの音量検出技術を搭載
- 5.リワード広告も搭載
- 6.日本で流通しているアドテックにも連携可能
1.ユーザーが受け入れやすい広告体験の実現
Audiomobは、ゲームプレイを妨げずに音声広告を挿入するため、ユーザーにとってストレスの少ない形で広告配信できる点が強みです。
スタンダード広告も報酬型広告の両者とも、ユーザーのゲームプレイを阻害するのではなく、プレイ中に広告配信がされます。ユーザーは、ゲームプレイをしながら広告を「ながら聴き」するという、音声広告の強みを活かした広告設計となっています。
「広告が入っていると感じない」体験設計は、ユーザーにとって受容度の高い広告形態といえるでしょう。
2.世界中のセールス体制で高いフィルレートの実現
Audiomobは、世界中の30億人以上のモバイルゲーム利用者にリーチできる広告配信の仕組みを持っており、すでに数千種類のゲームで利用されています。
インターネット上の大手インフラ(AWSやGoogle Cloud)を使うことで、どの国のユーザーにも広告音声をスムーズに、大幅な遅滞なく届けることが可能です。また、ゲームに音声広告を簡単に組み込む仕組みが搭載されており、広告スペースの活用のサポートも手厚い点が特徴です。
Audiomobでは、多くの広告が効果的に無駄なく表示され、収益獲得につながります。
3.アドフラウドを回避する技術
Audiomobは、ユーザーの名前や連絡先などの個人情報を使わず、地域や使っている機種、言語などの情報だけを使って広告を届ける仕組みを採用しています。これにより、プライバシーを守りながら、ユーザーに関心のある広告が表示されるようになっています。
AIによる自動チェックと人による確認を組み合わせて、詐欺広告や不正広告(アドフラウド)をしっかりと取り除いています。
4.特許取得済みの音量検出技術を搭載
Audiomobは、「Volume Detection」と「Audio Passback」の特許技術を両OS(iOS/Android)で採用しています。この技術により、端末音量が30%未満なら広告が中断され、ユーザーの広告聴取率を安定的に確保します。
同社試算では、音量不足となったユーザーの45%分の無駄な広告消化を防ぎ、広告効果とCPMを維持するとのことです。
5.リワード広告も搭載
前述したとおり、Audiomobには報酬型広告があります。
広告再生完了でゲーム内報酬(コイン/アイテム等)を即時付与できることから、ユーザーに広告を聞くモチベーションを持たせることができ、聴取率だけでなくエンゲージメントを高水準に保つことができます。
この形式はゲームのプレイ体験を邪魔せず、ユーザーのポジティブな反応を引き出す効果的な収益化手段としての機能が期待されます。
6.日本で流通しているアドテックにも連携可能
日本市場へ既に展開中の広告インフラへの対応もしており、スムーズな広告配信が期待できます。Audiomobは、世界中のゲームやアプリに簡単に広告導入できる仕組み(開発用ツールやシステム連携機能)を提供しており、これにより日本国内で普及している広告配信システム(アドテック)との接続が可能です。
グローバル展開をしているAudiomobだからこそ、画一的な広告配信に限定されるのではなく、日本国内の既存のアドテックに基づいた柔軟な広告配信が可能です。
海外導入事例

Case Studiesyより
Audiomobを導入した海外企業の事例をご紹介します。
Audiomobを導入した海外企業
- Lockwood Publishing社
- Mad Hook社
- Magic Lab社
- Tap Nation社
- 9th Impact社
- Kepithor Studios社
Lockwood Publishing社
イギリスを拠点とする開発会社の「Lockwood Publishing」は、世界中で人気の仮想世界を舞台としたソーシャルゲーム『Avakin Life』にゲーム内音声広告を導入しています。ユーザー体験を損なわずに収益化手段を強化するという目的から、スタンダード広告とリワード広告を実装しました。
その結果、収益が10%増加し、コンバージョン率とユーザー支出がそれぞれ5%ずつ向上しました。ユーザー離脱はゼロで、広告導入によるネガティブな影響が少なかったことも確認されています。
Mad Hook社
2018年設立のヨルダンのインディーデベロッパー 「Mad Hook」もAudiomobを導入しました。レーシングゲーム『Highway Drifter』 にゲーム内音声広告を実装し、14%の収益向上を達成しました。スタンダード広告を導入し、レース中の画面左上に広告を一定時間表示し、同時に音声広告を流す形をとりました。
レーシングゲームの醍醐味でもあるテンポの速いダイナミックなレースを一度も中断することなく、ユーザーがゲーム内広告を接触することを実現しました。
Magic Labs社
「Magic Labs」はカジュアルなモバイルゲームを開発しているゲーム会社です。同社のゲームは16億回以上ダウンロードされており、世界中で最もダウンロードされているゲームとして人気を誇っています。
そんなMagic Labsは、結婚式の準備をテーマにしたシミュレーション・パズルゲーム、『Dream Wedding』にスタンダード広告とリワード広告を実装しました。結果として、収益が7%向上し、新たなマネタイズチャネルとして成果を上げました。広告導入もわずか2時間で実装開始することができ、スピード感ある広告展開が実現しています。
Tap Nation社
フランスのモバイルゲームスタジオ「TapNation」は、人気ハイパーカジュアルゲーム『Ice Cream Inc.』にスタンダード広告を導入しました。
ユーザーがゲームプレイを妨げられることなく広告を聴ける非侵入型のフォーマットにより、1日あたりのアクティブユーザーごとの平均収益(ARPDAU)が5%増加し、かつプレイヤーの離脱率への悪影響は見られませんでした。
9th Impact社
アイルランド拠点のゲーム開発会社「9th Impact」は、自社の代表作『Big Brother: The Game』にリワード広告を導入しました。
「プレイヤーは、報酬型広告ではゲームが中断されると予想していましたが、Audiomobの音声広告ではプレイが続けられることに驚き、非常に好意的に受け入れられました」と同社CTOのFinn Krewer氏はいいます。収益データについては非公開とされていますが、ユーザー体験を損なわないマネタイズを強化できた事例といえます。
Kepithor Studios社
「Kepithor Studios」 は、Web3対応カードゲーム『Kingdom Karnage』において、報酬型の音声広告を導入しました。
広告導入により、収益はなんと導入前の2倍に向上。Kepithor Studiosはこの収益を活用し、ユーザーに向けた「毎週の賞金プール」制度を新たに構築。Web3ゲームの特性を活かし、収益をプレイヤーへ直接還元する新しいマネタイズモデルを確立しました。
ゲーム業界への影響
Audiomobのゲーム内広告における、ゲーム業界へ及ぼす影響は2つあります。
ゲーム業界への影響
-
- 1.ユーザー体験の向上
- 2.収益化の新たな手段
1.ユーザー体験の向上
Audiomobの音声広告は、画面を妨げることなく再生され、ゲームプレイの没入感を損なわない点が特長です。Music Allyの調査によると、ユーザーの多くが動画広告よりも音声広告を好み、広告再生中もプレイを継続する傾向があります。
音量状態を自動検出する特許技術により、広告の自然な挿入が可能です。Google Cloud上のAI審査システムにより、品質と安全性も確保されています。
こうした体験設計により、ユーザーの満足度とエンゲージメント向上を実現しています。
2.収益化の新たな手段
Audiomobは、広告は高いクリック率を誇るため、非課金ユーザーからの収益確保にも貢献します。AIによる高度なターゲティングや審査体制により、広告の質と収益性の両立が可能です。グローバル規模で対応できるインフラも整っており、大手ブランドとの実績も豊富です。
結果として、ユーザー体験を損なうことなく、安定した収益源として広告の運用ができます。
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ゲーム内音声広告Audiomobまとめ
ここまで、Audiomobのゲーム内音広告について解説してきました。近年の市場成長がめざましいゲームに広告を配信するということは、企業のマーケティング戦略として有効打だといえます。さらに、Audiomobを活用することで、
とはいえ、ゲーム内広告配信におけるあらゆるフェーズをご自身で行い、目的に合った結果を出すためには、広告への知識が必須です。つまり、「ゲーム内広告に知見のない企業が実施しても有意な配信にならない」ということです。
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