Audibleが2023年の「Audibleベスト・オブ2023」ランキングを発表しました。このランキングは、Audibleプラットフォーム上で今年最も聴かれたオーディオブックとポッドキャストの人気作品を集計したものです。
オーディオブックランキング
オーディオブック部門で1位になったのは、ドラマ化もされた池井戸潤著のベストセラー『ハヤブサ消防団』でした。2位には本屋大賞を受賞した凪良ゆうの『汝、星のごとく』がランクインしました。また、3位には2022年の本屋大賞受賞作である逢坂冬馬の『同志少女よ、敵を撃て』が選ばれています。このほか、国際的ベストセラー『ザリガニの鳴くところ』や、村上春樹の作品がトップ10に2作品ランクインしています。
ポッドキャストランキング
ポッドキャスト部門では、人気芸人の2人がホストを務める『佐藤と若林の3600』が1位に選ばれました。この番組は、2023年3月にポッドキャスト大賞を受賞した番組でもあります。2位には、こちらも人気お笑い芸人の松本人志さんらがホストをしている『放送室チャンネル』、3位には脚本家のクドカンこと宮藤官九郎がホストを務める『宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど』がランクインしました。著名人によるポッドキャストがランキング上位に多くみられました。
人気のジャンル傾向
Audibleはランキングと合わせて、2023年に人気だったオーディオブックのジャンルランキングを公開しています。1位が文学・フィクション、2位ライトノベル、ミステリー・スリラー・サスペンスが3位となっています。
Audibleが狙うオーディオブックの普及率拡大
Audibleでは来年に向けて、大沢在昌や東野圭吾などの人気作家によるオーディオファースト作品(活字より先に音声を公開する作品)を増やしていく方針があるとのことです。先に音声が公開される本というのはあまり馴染みがありませんが、オーディオブックをより身近なものにしたいという同社の思いが伺えます。
オーディオブックはワイヤレスイヤホンやスマートスピーカーの普及により、今後さらに身近になっていく可能性があります。Audibleの今後の取り組みに期待したいところです。
オーディオファースト作品とは
オーディオファースト作品とは、最初から音声形式で配信されるオーディオブックのことです。この形式は単なるテキストの朗読ではなく、音響効果、音楽、声優による演技などを取り入れて聴覚的な体験を豊かにすることに焦点を置いています。オーディオファーストブックは、物語をより没入感のある形で伝え、リスナーに新しい形のストーリーテリングの体験を提供します。
参照元: Audibleベスト・オブ2023 今年最も聴かれたオーディオブック、ポッドキャストを発表
「オーディオファースト作品」は最初から音声形式で配信されるオーディオブックのこと。...って、それはもはやブックじゃないのでは。