調査会社ニールセンとエジソンリサーチが四半期ごとに公開している米国の音声トレンドレポート「The Record」の2024年第3四半期版が公開されました。
全体的にはポッドキャストのシェアが減少しているものの、米国大統領選挙やパリオリンピックの影響で、ニュースやスポーツジャンルのシェアが拡大したことが示されています。
ポッドキャストのシェアは微減傾向
今回の調査では、米国人の成人は1日平均で約4時間を音声コンテンツに消費しており、そのうち67%をラジオに、18%をポッドキャストに、残りを音楽ストリーミングサービスや衛星ラジオに費やしていることが示されています。
前期に引き続き、全体的にはポッドキャストのシェアは微減傾向にあります。特に18~34歳の間では、ポッドキャストのシェアは前期の35%から31%に減少しました。
ニュースとスポーツジャンルのシェア拡大
人気ジャンルを見ると、前期と比べてニュースとスポーツのシェアが拡大しています。これは11月に実施された米国大統領選挙や、8月にフランスで開催されたパリオリンピックが影響していると分析されています。
今後も継続した調査を実施
今回の調査では、大きなトレンドの変化は見られなかったものの、若年層を中心にポッドキャストのシェアが微減するといったトレンドを継続して確認することができました。
今回の調査は7〜9月を対象にしたものですが、11月に行われた米国大統領選挙は「ポッドキャスト選挙」と呼ばれるほどポッドキャストの影響力が示されました。それらがどのような形で反映されているか、次回の調査結果が待たれます。
エジソンリサーチ(Edison Research)とは
エジソンリサーチは、米国を拠点とする市場調査会社で、特にメディアおよびオーディオリスニングの動向に関する調査で知られています。同社は「Share of Ear」や「Infinite Dial」などの著名なリサーチプロジェクトを展開しており、これによりポッドキャスト、ストリーミング、ラジオなどのオーディオコンテンツの消費動向を詳細に分析しています。また選挙の出口調査でも高い評価を受けており、信頼性の高いデータ提供で定評があります。
参照元:The Record: Q3 U.S. audio listening trends
次回調査ではニュースジャンルのシェアが急上昇している予感。