サイバーセキュリティ対策ツールの開発などを行うマカフィーは、「Deepfake Detector」を発表しました。
「ディープフェイク」と呼ばれる、最新のAI処理技術で生成された人物の動画や音声などをリアルタイムで検知することができます。
ブラウザ拡張機能でディープフェイクを検知
「Deepfake Detector」はブラウザ拡張機能として提供され、動画視聴中にディープフェイクを識別し、数秒以内に警告を表示するものです。このツールはブラウザ上で自動的に動作し、ユーザーが追加の操作をする必要がない点が特徴です。また、プライバシー保護にも配慮し、音声や閲覧履歴を保存しない仕組みになっています。
拡大するディープフェイクへの不安
ディープフェイクは、AI技術によって人の声や顔を精巧に模倣するもので、近年は詐欺や偽情報拡散の手段として悪用されています。わずか3秒の音声データがあれば、AIは当人の声を再現できるといいます。こうした技術を用いた犯罪への懸念は広がっており、調査によれば64%の人が一年前と比べてディープフェイクへの不安を感じているとのことです。
マカフィーは「情報の信頼性を守る支援をしたい」とコメントしており、新たなサイバー犯罪対策としての有効性が期待されています。
マカフィーとは
マカフィー(McAfee)は、1987年に設立されたアメリカのサイバーセキュリティ企業で、個人や企業向けにウイルス対策ソフトやセキュリティソリューションを提供しています。同社は、悪意あるプログラムからデバイスを保護するウイルススキャンやファイアウォール、パスワード管理ツールを含む総合的なセキュリティ対策を特徴とします。また、最近ではディープフェイク検知やプライバシー保護に特化した機能を導入するなど、AI技術を活用した先進的なサービス展開も行っています。
参照元:McAfee® Deepfake Detector flags AI-generated audio within seconds
3秒でディープフェイクが作られてしまう時代とは…