ヨーロッパでポッドキャスト市場の成長支援などを行うWePodが、2023年におけるヨーロッパ地域でのポッドキャストの聴取傾向などについてのレポートを発表しました。
この調査は2023年10月23日から30日にかけて、WePodプロジェクトの一環としてBulle Mediaが行った調査で、4言語で実施されました。回答者のうち約25%が35-44歳の年齢層に属しており、6割が女性、最多の回答者はイタリアからでした。最終的に6つの国から206件の回答を得たとのことです。
レポートのハイライト
日常的な聴取習慣
調査の中では、約64.5%の回答者が毎日ポッドキャストを聴いていると回答しました。これは、ポッドキャストが日常生活に深く根ざしていることを示しています。
ポッドキャストの利用目的
リスナーは、情報を得る手段としてだけでなく、学習手法としてもポッドキャストを高く評価しているようです。情報収集や学習目的でポッドキャストを好むと回答した人は、二つを合わせて全体の約75%に上ったとのこと。
人気のプラットフォームとエピソードの長さ
利用されているプラットフォームを見てみると、Spotifyが最も人気のあるプラットフォームで、次いでApple Podcastsが利用されています。また、多くのリスナーは20-30分のポッドキャストを好むことが分かりました。しかし、言語や地域によって好みの長さには違いがみられたとのことです。
人気の番組形式
人気のポッドキャストの番組形式については、約60%が「1人の人物が話をする」形式を好むと回答しています。これに続いて、「ホストとゲストの会話」という形式が18%で第二位となった模様です。
2024年に向けて
この調査から、ヨーロッパのポッドキャストリスナーは日々の情報収集と学習にポッドキャストを積極的に利用していることが明らかになりました。また、ポッドキャストの長さや形式、よく利用されるプラットフォームの結果も示されています。この調査はヨーロッパのものであるため、どれほど日本の市場とはまだ状況はことなりますが、日本市場にとってもヒントになるものになっているのではないでしょうか。こうした傾向をもとに、2024年の音声配信を考えて行く必要があるといえるでしょう。
WePodとは
WePodは、ヨーロッパにおけるポッドキャストの成長と持続可能性を促進する国境を超えたプロジェクトです。この取り組みは、ジャーナリスティックなポッドキャストの制作、配信、宣伝、収益化をサポートするための協力体制を整えることを目的としています。WePodはヨーロッパのメディア企業や独立したポッドキャスターに新しいツールやワークショップを提供し、共同制作の方法論や実践に関する研究を進めることで業界の発展に貢献するとしています。
参照元:WePod Project-Flash survey
リスナーは20-30分のポッドキャストを好むってのはどの国もだいたい同じ感じかな。