日本全国に存在する47社の民間AMラジオ事業者のうち13社が、2024年2月1日から2025年1月31日までの期間内に放送を一時休止することを明らかにしました。これは、AMの維持費が重くなる中、より低コストのFMへの転換などを検討するため、聴取者への影響を検証する狙いがあるということです。
一時休止は、総務省からの特例措置となる
総務省は、昨年11月の放送免許の更新に伴い、休止を希望する事業者に対して特例として一時休止を認めることを発表しています。この特例には、地域住民への周知などが要件として含まれている他、休止期間中は、FMによる補完放送(ワイドFM)やネット配信サービスなど、代替手段を講じる必要があるということです。
休止中の検証結果を踏まえ今後の方針を検討
今回の検証結果を踏まえ、各事業者はAM廃止やFM転換に関する検討を進める予定であるとのことです。
AMラジオ放送の経済的負担が増大し、より効率的な手段を求める動きが広がる中、この休止措置は、ラジオ放送の将来に向けた大きな転換点となるといえるでしょう。今後の動向に注目が集まります。
休止を予定する民間AMラジオ放送事業者一覧(13社)は、総務省のサイトにて詳細が紹介されています。
AMラジオとFMラジオの違いとは
AM(Amplitude Modulation)ラジオとFM(Frequency Modulation)ラジオの主な違いは、信号を伝送する方法にあります。AMラジオは、電波の振幅を変調して情報を送信しますが、FMラジオは電波の周波数を変調します。よって、AMは遠距離での伝送に強く、建物や地形の影響を受けやすいため、建物内では聞こえづらいことが難点である一方、FMは音質が高く、ノイズに強い特徴があります。
参照/引用元:一部のAMラジオが休止 来月1日から、影響検証で
ワイドFMが聴ける準備しておかなきゃな〜。