AI関連事業を展開する米国企業Maivenは、動画テストプラットフォームのベータ版を発表しました。
動画コンテンツの公開前に視聴者の反応を予測できる本サービスは、感情分析機能により、人間の5つの主要な感情(冷静、驚き、幸せ、不幸、混乱)を秒単位で検出し、高度なアイトラッキングによって視聴者の視線が最も集中する場所を明らかにすることができます。
視聴者の視点などから改善点を可視化
一例として、ワークブーツの会社の1分間動画の検証が紹介されています。感情的な反応と視線データを分析したところ、視聴者はたまたま動画に写っていた電動工具に集中していることが判明しました。これにより、ブーツに焦点を絞った再編集を行い、より効果的な動画へと改良することができたそうです。
作り手の意図が伝わっているか検証することの重要性
Maivenの各動画テストから無料でダウンロードできるレポートには、「your MaivenMoment」というユニークな機能が含まれています。Maivenの製品開発ディレクターであるスンダル・サルマ氏は、この機能について次のように語っています。
自分のMaivenMomentを見たとき、人々はしばしば驚きます。ヒートマップでブランドマークが見られたと思ったのに、視聴者は全く別のことに気を取られていた、ということも往々にしてあるのです。
Maivenは有料プランの他、無料のベータ版アカウントを提供しており、3回の無料テストを実施することが可能です。
AIを活用し、動画コンテンツの検証が容易になることで、新たな発見や改良に繋げやすくなるでしょう。動画制作制作は、生成AIなどの活用で制作コストが劇的に安価になる可能性もあります。今後、AI活用の普及により、数値に基づくより効果の高いマーケティング活動を行うことができるようになると考えられます。
アイトラッキングとは
アイトラッキングは、視線の動きを追跡し、分析する技術です。通常、特殊な装置やソフトウェアを使用して、被験者が見ている対象物や画面上の特定の領域を記録します。人々が視覚刺激にどのように反応するかを理解できるため、広告効果やユーザーインターフェースの設計改善など、様々な分野で応用されています。
引用/参照元:Maiven announces the first self-service AI-powered video testing platform
感情検出ってどれくらい精度高いのか気になる。