トヨタ自動車の未来創生センターが開発を進めるコミュニケーションロボット「トミーくん」に、東京大学発のベンチャー企業であるAirionが開発した音声合成技術が搭載されることが発表されました。
東大発ベンチャーとトヨタ自動車が協力
Airionは、製造業向けに幅広いAIソリューションを手がけており、AIによる業務効率化や新製品開発を支援するベンチャー企業です。今回、同社が開発協力したトヨタ自動車の「トミーくん」は、ジェスチャーや表情変化、音声を通じて人と自然にコミュニケーションできるロボットです。トヨタ自動車が運営する企業展示館「トヨタ会館」にて、訪問者への案内などを担っています。
正確性や応答速度が向上
今回Airionは、トヨタ自動車の社員である富川悠太キャスターの声を用いて、人間の声に近い自然な発話の実現を試みました。特に専門用語への対応やイントネーションの正確性向上、会話応答の高速化に注力した模様です。これにより、固有名詞を正確に発音できる機能や、よりリアルなイントネーションを再現する技術が導入され、応答速度も大幅に改善したとのことです。
開発が加速する音声AI
音声AIは、多様な分野でのAI活用を加速させる可能性を秘めています。日本においても音声AI技術の研究開発が進展しており、国際競争力の向上に向け一層の期待が高まっているといえます。
Airionとは
Airionは、東京大学発のAIスタートアップで、2021年に設立されました。同社は、音声合成や自然言語処理を活用したAIソリューションの開発を行っており、特に音声応答や対話型AIモデルの高速化に注力しています。また、製造業やロボティクス分野に向けたAIの実装も支援しています。代表的なサービスとして、企業のニーズに合わせた最適なAIモデルの選定から企画、実装、運用までをサポートする「スマートAIラボ」を展開しています
参照元:Airion、トヨタ自動車未来創生センターが開発するパートナーロボット向けの音声合成AIを開発
トヨタ自動車のロボットの「トミーくん」って名前が気になる...。