調査会社ニールセンとエジソンリサーチが四半期ごとに公開している米国の音声トレンドレポート「The Record」の第2四半期版が公開されました。
第1四半期と比べ、若年層の間でポッドキャストのシェアが微減しラジオのシェアが微増したことが示されています。
大きなトレンドの変化はなし
今回の調査では、米国人の成人は1日平均で約4時間を音声コンテンツに消費しており、そのうち67%をラジオに、19%をポッドキャストに、残りを音楽ストリーミングサービスや衛星ラジオに費やしていることが示されています。
若年層でポッドキャスト・ラジオのシェアにわずかな変化
今回の調査では大きなトレンドの変化は示されませんでしたが、35歳未満の若年層の間では、第1四半期と比べてポッドキャストが37%から35%に微減し、ラジオが45%から48%に微増しています。
フォーマットで人気コンテンツにも違い
ポッドキャストなどのストリーミングとラジオでの人気コンテンツの違いに関する調査では、ニュースやスポーツはストリーミング・ラジオ双方で人気が高くなっています。
一方で、ヒスパニック向けのスペイン語コンテンツなどではストリーミングでの聴取率が低いことが示されています。
今後も継続した調査でトレンドを追跡
今回の調査では、第1四半期と比べて大きなトレンドの変化は見られませんでした。しかし、若年層の間でポッドキャストとラジオのシェアにわずかな変化が見られるなど、注目すべき点が示されています。
こうしたわずかな変化が今後大きなトレンドに繋がるか、それとも統計上の誤差に過ぎないか、第3四半期の調査結果が待たれます。
エジソンリサーチ(Edison Research)とは
エジソンリサーチは、米国を拠点とする市場調査会社で、特にメディアおよびオーディオリスニングの動向に関する調査で知られています。同社は「Share of Ear」や「Infinite Dial」などの著名なリサーチプロジェクトを展開しており、これによりポッドキャスト、ストリーミング、ラジオなどのオーディオコンテンツの消費動向を詳細に分析しています。また選挙の出口調査でも高い評価を受けており、信頼性の高いデータ提供で定評があります。
参照元:The Record: Q2 U.S. audio listening trends
統計に誤差は付き物だが果たして…。