オーストラリアのラジオ業界団体であるCRAは、2024年度のポッドキャストおよびストリーミング音声広告支出が前年同期比23.6%増の2億9,000万豪ドルに達したことを発表しました。
急成長するデジタル音声広告
今回の発表では2024年6月期のデジタル音声広告支出が、前四半期を超える7,890万豪ドルに達し、2023年12月期のピークを上回っていることも明らかにされました。IABオーストラリアとPwCの調査ではデジタル広告分野で最も急成長しているカテゴリーであることがすでに明らかになっています。市場の内訳としては、ストリーミングが1億8,500万豪ドル、ポッドキャストが1億500万豪ドルで、全体のデジタル広告市場の4.7%を占めています。また、2024年6月期のポッドキャスト広告支出も前期比32%と急伸しています。
多様な場面での音声利用が成長要因
CRAのCEOであるリジー・ヤング氏は、「ラジオの視聴者数が2014年以来の最高水準に達しており、音声メディアが車内や家庭、スマートフォンを通じて多様な場面で利用されていることが成長の要因」と語っています。
ポッドキャストの人気が追い風に
ヤング氏は「ポッドキャストの人気が引き続き高まっており、広告主のさらなる投資が期待されます」と述べています。実際に、CRAのレポートでは2024年上半期の月間平均ポッドキャストリスナーが前年同期比で9%増加したことが示されています。
CRA(Commercial Radio & Audio)とは
CRA(Commercial Radio & Audio)は、オーストラリアのラジオ業界を代表する組織で、業界の成長と発展を推進しています。ラジオ放送局や関連企業を支援し、広告主やリスナーに向けたラジオコンテンツの提供や技術革新に取り組んでいます。デジタルオーディオやポッドキャストなどの新しいオーディオプラットフォームの普及を推進し、業界の広報や政策提言を行っています。CRAは、最新の市場調査や業界データを提供し、メディアの未来を見据えた活動を行っています。
参照元:https://podnews.net/press-release/australia-digital-s-fastest-growing-channel
業界団体主導でこういう調査を公開するとこに、音声メディアへの強い期待を感じるね…。