ウクライナのポッドキャスト市場が急速に成長していることが、ストリーミングサービスを運営するMEGOGOによる調査で明らかになりました。138人の専門家を対象として、2023年7月から8月にかけて実施されたオンライン調査は、ポッドキャスト制作のトレンドや市場の動向に関する興味深いデータを示しています。
ウクライナのポッドキャスターと音声番組の動向
同調査では、ウクライナのポッドキャスターの動向や番組内容の傾向について触れられています。
84%のポッドキャスト番組が過去4年間に始まったもの
ウクライナのポッドキャスト市場は過去4年間で著しい成長を遂げており、84.4%の参加者がこの期間にポッドキャスト活動を開始したと回答しました。2022年は最も開始した人の割合が高く、28.1%がこの時期に活動をスタートさせていることがわかります。
また、独立したポッドキャスターが70.3%を占め、88.1%が今もなおポッドキャストの制作に従事しています。そのうち48.9%が専属の制作チームを有しており、15.6%にとってはポッドキャスト制作が主要な活動となっています。
2022年からポッドキャストの複数リリースも増加傾向
ロシアの対ウクライナ全面戦争の影響もあり、今回の調査の対象者のうち28.1%が、2022年にポッドキャストを開始しました。2022年に開始した人のうち、66.7%が1~4本のポッドキャストをリリースしています。
2023年に開始した人の場合、2023年8月時点で68.8%が1~4本のポッドキャストをリリース済みで、既に昨年実績に並ぶ勢いとなっています。さらに、2023年に5つ以上のポッドキャストをリリースする人の割合は38.4%と、昨年よりも高い結果となりました。
人気のあるポッドキャストカテゴリ
ウクライナで人気のあるポッドキャストカテゴリは、文化芸術(38.4%)、歴史と社会(28.3%)、ニュース(23.9%)、教育(22.5%)などが挙げられました。ポッドキャストの形式では、音声形式が60.1%で最も使用されており、そのうち91.3%が毎月エピソードをリリースしているということです。
ポッドキャストの収益化も
調査によれば、45.7%のポッドキャスターがすでに収益化を実施しており、36.2%が今後実施する予定とのことです。収益化手段としては、60%がコミュニティサポートを利用、43.2%が助成金の機会を追求し、同じく43.2%が商業ブランドとのコラボレーションを検討していることが示されています。
拡大を続けるウクライナのポッドキャスト市場
ウクライナのポッドキャスト市場は拡大を続け、ポッドキャスターたちは多様なトピックやフォーマットでリスナーを引きつけています。ポッドキャストの収益化も進んでおり、今後の展望も明るいと言えるでしょう。MEGOGOはこれらの調査結果を共有し、市場関係者に向けて有益な情報を提供していいくということです。
MEGOGOとは
MEGOGOは2011年にキエフで創設され、ウクライナのOTTプラットフォームのリーダーとして、東ヨーロッパ、中央アジア、南コーカサスで事業を展開しています。メディアライブラリにはTVチャンネル、映画、漫画、ゲーム、教育コンテンツ、ブログ、オーディオブック、ポッドキャスト、ラジオなど何千ものコンテンツが含まれ、その他スポーツイベントの独占放送も行っています。MEGOGOはユーザビリティとパーソナライズされた推奨システムに特に重点を置き、様々なサービスを展開しています。
参照/引用元:Research“Portrait of a Ukrainian Podcaster"
日本のポッドキャストランキングのカテゴリーとはやっぱり全然違うんだね。