Bloombergが報じたところによると、Appleは音声アシスタントSiriを大幅にアップデートする見通しです。ユーザーが音声で個々のアプリ機能を制御できるようにする計画を進めている模様です。
アップデートは6月のWWDCで発表される予定 引用元：Apple.com
Siriの新機能の概要
このアップデートにより、ユーザーはSiriを通じて様々なアプリ内の操作を音声で行えるようになります。例えば、Siriに「メールを開いて最新のメールを削除して」と命令するだけで、タスクを実行させることが可能となります。このほか、出版物の閲覧や要約なども行うことができるようになるとのことです。音声操作の利便性が飛躍的に高まることが期待できるでしょう。
デバイスとクラウドのハイブリッドアプローチ
新しいSiriは、基本的なタスクはデバイス自体で処理し、より高度なタスクはクラウドコンピューティングを介して処理するとのことです。また、AppleはOpenAIとの契約を進めており、同社のチャットボットやその他の技術をiOSに統合する模様です。
WWDCでAppleのAI戦略が発表
Appleは、6月10日に開催されるWorldwide Developers Conference（WWDC）でこの新たなAI戦略を発表する予定とのことです。このカンファレンスではSiriのほか、音声メモの転写と要約、ウェブサイトや通知のクイックリキャップ、自動メッセージ返信、高度な写真編集、AI生成の絵文字などの新機能が発表される見通しです。
AIとAppleの未来
今回明らかとなったSiriの多くの新機能は、iPhone 15 Pro以降のモデルでのみ利用可能とのことです。これにより、Appleはユーザーによるデバイスのアップグレードを期待している可能性があります。
現在、AI開発はビッグテックの競争が激化しています。実際、AI機能を強化しているPixelなどのAndroidデバイスに、ユーザーの関心が向きつつあります。このアップデートがiPhoneユーザーの心を掴むものになるのか、Appleの動向に注目が集まっていくでしょう。
Siriとは
Siriは、Apple Inc.によって開発された音声認識型のインテリジェントパーソナルアシスタントです。iOS、macOS、watchOS、およびtvOSデバイスに統合されており、ユーザーが自然な言葉で操作できるように設計されています。Siriは、情報の検索、リマインダーの設定、メッセージの送信、電話の発信、アプリの操作、天気予報の確認など、多岐にわたる機能を提供します。音声入力を解析して適切な応答を生成するために、自然言語処理（NLP）と機械学習技術を活用しています。また、Siriはユーザーの嗜好や使用状況を学習し、パーソナライズされた体験を提供することが可能です。
参照元：Apple Plans AI-Based Siri Overhaul to Control Individual App Functions
Siriってポンコツだから、いつも「Hei!Siri！怒」ってつい怒り口調になっちゃう。生まれ変わるSiriに期待したい。