ポッドキャスター向けのプラットフォームを提供するLibsynは、YouTubeが発表した新しいPodcast API機能と統合が完了しました。この統合により、LibsynユーザーはYouTube Musicにポッドキャストを配信することが可能となり、さらに複数の新機能を活用して視聴者とのエンゲージメントを高めることができるようになります。
Libsynから直接YouTube Musicへの配信が可能に
Libsynのアカウントから直接YouTube Musicへのポッドキャスト配信ができるようになったことで、LibsynのユーザーはPodcastプレイリストの作成やプレイリストのアートワーク更新など、いくつかの機能を利用できるようになります。
LibsynのCEO、ジョン・ギボンズ氏は次のように述べています。
Libsynの使命は、ポッドキャストを配信し、視聴者を増やし、コンテンツを収益化するために、ポッドキャスティングのどの段階にいる人にとっても最高の場所になることです。私たちは、プラットフォームの革新とパートナーシップの拡大への投資を通じて、単一のホスティングプロバイダーから、クリエイターと広告主のための一連のサービスへと進化してきました。YouTubeを当社のプラットフォームに直接統合することで、クリエイターのワークフローを簡素化しながら、より多くの視聴者にリーチを広げ、エンゲージすることができるようになります。
YouTubeの新APIと統合の特徴
今回の統合において実現した機能や特徴は以下の通りです。
- 任意のプレイリストをPodcastプレイリストとして自動指定
- YouTube Musicへの公開
- オーディオファイルをビデオ(MP4)に自動変換
- 指定したPodcastプレイリストへのビデオファイルの自動公開
- Libsyn内からのYouTubeポッドキャスト・プレイリストのアートワーク更新
- Libsyn Advanced StatsプランによるYouTube統計へのアクセス
YouTubeは、米国で最も利用されているポッドキャスト・プラットフォーム
YouTubeプラットフォームは、今や米国で最も利用されているポッドキャスト・プラットフォームであるといれています。
調査*によると、2021年にはYouTubeはポッドキャストへのアクセス数が3番目に多く、2022年には毎週のポッドキャストリスナーの間で最も利用されているプラットフォームとしてSpotifyに並びました。2023年の調査では、YouTubeがその座を引き離し、米国で最も利用されているポッドキャスト・プラットフォームになりました。
引用/参照元:‘Video Podcasting’ Growing In Popularity
日本で最も利用されているサービスはSpotify
一方、日本において、ポッドキャスト聴取の際に最も使われているサービスはSpotifyであり、YouTube Musicを利用している人は米国ほど増えてはいません。
しかし、先日配信終了が発表されたGoogle Podcastsの影響を受け、今後は日本でもYouTube Music経由のリスナーが増えることが予想されます。ポッドキャスト配信者は、自身の番組をYouTube Musicでも配信するための対応を検討すべきといえるでしょう。
YouTube Musicとは
YouTube Musicは、YouTubeが提供する音楽プラットフォームです。広大な音楽ライブラリやアーティストの楽曲、ミュージックビデオにアクセスすることができます。個々の好みに基づきパーソナライズされたプレイリストやレコメンドも備え、ユーザーはオンラインで楽曲を聴くだけでなく、オフラインでの利用も可能です。また、ポッドキャストやライブラリに保存した楽曲を共有・管理する機能も含まれ、総合的な音楽エクスペリエンスを提供しています。
参照元:Easy Podcast Publishing to YouTube Music
これまでYouTube Musicへの配信ってちょっと面倒だったけど、一括でできるとめっちゃ楽だな。