SBI生命は、AIを活用した議事録要約アプリ「TEX(Transcribe Express)」を自社開発し、社内業務への導入を開始しました。

引用元:【SBI生命】自社開発したAI搭載議事録要約アプリ「TEX(テックス)」をリリース
会議録作成を3ステップで効率化
SBI生命が開発した「TEX」は、社内の議事録作成業務を効率化するアプリケーションです。TEXは「文字起こし」「テキスト出力」「レポート生成」の3ステップで構成されており、シンプルな操作で誰でも扱えるように設計されています。
会議の音声ファイルをアップロードすると、AIが自動で文字起こしを行います。話者の区別も可能なスピーカー判別機能が搭載されているため、複数人の会話にも対応しています。
出力されたテキストは画面上で編集できます。またテンプレートに沿った要約レポートの生成も可能で、200~2,000文字の範囲で指定したうえで報告書や社内共有資料として活用することができます。
国産LLMと音声技術で業務DXを推進
TEXでは、日本語特化型の大規模言語モデル「PLaMo Prime」が採用されています。Preferred Networksが開発した国産LLMで、日本語の文脈理解に優れ、業界特有の専門用語にも対応した高精度な要約が可能です。
保険業界では、会議や報告で専門用語を多く含むやり取りが行われるため、従来の汎用AIでは対応が難しい場面もありました。TEXはそうした実務に寄り添い、実用レベルの要約を実現しています。
また、アプリケーションはアマゾンウェブサービス(AWS)上に構築されており、セキュリティ面でも安心して利用できます。リモートワークやハイブリッドワークの定着により、会議の録音や音声活用が一般化するなか、TEXは業務効率の向上だけでなく、情報共有やナレッジ活用の促進にも貢献します。
SBI生命は今後、TEXの機能拡張を進め、社内業務のみならず顧客対応や外部パートナーとの連携にも活用していく方針です。音声認識とAI要約を融合したTEXは、企業における新たな業務スタイルを支える基盤として、今後の展開が期待されています。
PLaMo Primeとは
PLaMo Primeは、ディープラーニングや機械学習の技術開発を手がけるPreferred Networksが開発した、日本語特化型の大規模言語モデル(LLM)です。日本語の文法や文脈を深く理解する設計が特長で、ビジネス文書や専門的な会話の要約・生成に高い精度を発揮します。国産モデルとしてセキュリティや信頼性にも優れており、企業での導入が進んでいます。
参照元:【SBI生命】自社開発したAI搭載議事録要約アプリ「TEX(テックス)」をリリース
これ、新人の最初の試練だったんだけどなあ。