全米音楽出版社協会(NMPA)は、Spotifyのポッドキャストにおける無許諾音楽使用問題に対し、大規模な削除要請と法的措置の強化を発表しました。

引用元:https://www.billboard.com/
SpotifyポッドキャストにNMPAが大規模削除要請
全米音楽出版社協会(NMPA)は、Spotifyのポッドキャストで無許諾の楽曲使用が多数確認されたことを受け、大規模な削除要請を開始しました。初回の通知では、2,500件以上の著作権侵害が検出され、今後も継続的に削除要請が行われる見込みです。この削除プログラムには、Sony Music Publishing、Warner Chappell Music、Universal Music Publishing Groupなど、主要な音楽出版社19社が参加しています。
NMPAのデビッド・イスラエライトCEOは、「Spotifyのポッドキャストには数千もの無許諾楽曲が存在しており、同社はこの問題を放置している。ポッドキャストはソングライターや出版社にとって重要な収入源であり、合法的なコンテンツ提供が不可欠だ」と指摘しました。
一方で、Spotify側は「今回の行動は、MLCの訴えが退けられたことに対する弱い反応であり、注目を集めるためのもの」と反論。昨年夏、NMPAから無許諾作品についての指摘を受けたものの、詳細な情報提供には応じなかったとしています。
この問題は、Spotifyがオーディオブックと音楽のバンドル契約を通じて著作権者への支払いを引き下げたことを巡る法的争いに続くものであり、今後の展開が注目されています。
全米音楽出版社協会(NMPA)とは
全米音楽出版社協会(NMPA:National Music Publishers' Association)は、1909年に設立された米国の音楽出版社やソングライターを代表する業界団体です。著作権の保護や音楽クリエイターへの公正な報酬確保を目的とし、著作権侵害への法的措置や業界基準の策定を行っています。音楽ストリーミングやポッドキャストなど、デジタル音楽市場の急成長に対応した著作権管理の問題にも積極的に取り組んでいます。
参照元:NMPA Announces Extensive Podcast Takedown Action Against Spotify
ポッドキャストでもラジオみたいに音楽聴ける日が来るのだろうか…。