[科学で考えるソニックマーケティング]第24回:アイフル。そこに愛とリスク回避がありますね


※本記事は、タクト株式会社のnote「ソニック・アーキテクト(音の総合建築家) ー タクト株式会社」からの転載記事です。

[科学で考えるソニックマーケティング]第24回:アイフル。そこに愛とリスク回避がありますね

ソニック・ロゴで考慮も喚起

♪愛が一番~、ア~イフル~・・

久しぶりに秀逸なソニック・ロゴです。

心理学と音楽理論の角度から科学的に分析しても極めて秀逸。また、米英ですでに先行して進んでいるソニック・ロゴを周波数解析してもとても良いスコアが出るであろうことは容易に推測されます。

さて、ソニック・ロゴは、数秒のほんのひと聞きで企業理念や商品のメッセージを発信する短いメロディです。

申し上げるまでもなく、アイフル株式会社は消費者金融会社ですので、広告の最後には必ず以下のような注意書きが添えられています。

・ご契約内容をよくご確認ください。
・収入と支出のバランスを大切に。
・無理のないご返済計画を。

ところが、アイフル社のコマーシャルが秀逸であるのは、短調で演歌調、少しパンチの効いた中高年と思われる男性の歌声のソニック・ロゴで、借り手の心の中に無意識のうちに考慮を喚起していることです。

(わたしほんとに借りていいのかな・・?)

というわけですね。

文字による法令遵守のための注意書きを音でも表現し「借りることのリスク」を注意喚起しているというわけです。

海外でタバコを購入すると、肺がんなどの写真がタバコの箱に添えらえていることがありますが、そのような直接的な注意喚起ではなく、音にリスク喚起を忍ばせるその手法、アイフル社の広告のソニック・ロゴは秀逸だと考えられます。

もし一つだけ、申し上げても良いならば、そのメロディ、cmの最後ではなく冒頭に移動すると更に効果大、です。ネットcmは多くの場合、視聴されずにスキップされてしまいますので、最初の3秒が大切です。ぜひ、♪愛が一番〜、cmの冒頭一番目へご移動を!

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本記事はタクト株式会社のnoteからの転載記事です。
「ソニック・アーキテクト(音の総合建築家) ー タクト株式会社」から全ての記事を読むことができます。

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タクト株式会社 代表取締役社長であり、音楽芸術博士であるミテイラー千穂氏の著書『サウンドパワー わたしたちは、いつのまにか「音」に誘導されている!?』では、「音」と私たちの生活の様々な繋がりや、ビジネスをアップデートするための「サウンド」の重要性などが語られています。

マクドナルドのソニック・ブランディング「i'm lovin' it」から低周波音による健康被害、音による味覚の変化まで、日常のあらゆる場面で音が私たちに与える影響などを具体例を交えて紹介されています。


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