ラジオ企業大手のAudacyが、米国の音声市場に関するホワイトペーパーを公開しました。音声広告の強みや活用事例などが掲載されています。
米国の音声消費の現状は?
米国では音声コンテンツの消費が年々増えています。エジソンリサーチの調査によると、米国における音声コンテンツの消費時間は、2020年から2割ほど増加していると示されています。
音声広告が活用されているメディアの内訳としては、ラジオ放送が57.5%と最も多く、次いでポッドキャストが18.4%、音楽ストリーミングが12.2%となります。
ただし、音楽ストリーミングサービスでは、広告が付かないプレミアム機能の会員が増加している点に留意が必要です。
音声メディアの強みはリーチ、アテンション、ターゲティング
米国の18歳以上の成人では、ラジオのリーチはテレビやソーシャルメディアよりも高い84%となり、さらにポッドキャストやインターネットでのラジオの二次配信を加えると96%となります。
音声メディアはアテンションを獲得する力も強みとしています。Lumen Researchの調査によると、音声メディアのアテンション獲得時間はテレビやソーシャルメディア、YouTubeなどの動画媒体を大きく上回っています。
また、音声メディアは詳細なターゲティングも行うことができます。地域や年代、性別に限らず、趣味や関心など幅広い範囲からターゲティングを行えるのも音声の強みです。
音声広告を活用した企業の例
日本の自動車メーカーのマツダは、新モデルとなる商品訴求を目的とした音声広告をニューヨークのラジオで放送しました。ニューヨークのローカル事情を上手く組み込んだ広告により、認知は20%拡大し、購入検討は15%近く増加しました。
また、スニーカーを中心にスポーツウェアやアパレルを展開するニューバランスは、新しいスニーカーを訴求する音声広告をスポーツカテゴリーのポッドキャストで配信しました。スポーツファンとZ世代にターゲティングした広告により、費用対効果(ROAS)は342%に達しました。
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Audacyとは
Audacyはアメリカの大手メディア企業で。ラジオ放送、デジタルプラットフォーム、ポッドキャスト、ライブイベントなど、幅広いコンテンツを提供しています。全国に数百のラジオ局を持ち、ニュース、スポーツ、音楽、トーク番組を提供しており、音声コンテンツの大手プロバイダーのひとつとされています。
参照元:The Audio Investment Gap: Breaking Down The Barriers
「ながら聴き」もできる音声が最もアテンション獲得できるのは意外だな。