音楽配信やポッドキャストサービスを提供するSpotifyは4日、従業員に向けて組織の変更についての通知を行い、その中で全社員の約17%を削減すると発表しました
大規模リストラの理由
SpotifyのCEOのダニエル・エク氏によれば経済成長の鈍化と資本コストの高騰に直面していることが大きな要因であり、生産性と効率を上げるために今回の決定をしたようです。さらに具体的に、エク氏は同社スタッフの仕事がユーザーやアーティストに向けたものではなく、寧ろ業務のための業務のようになってしまっていることについても言及しています。
このような理由から同社は社員の17%という大規模なリストラに踏み切るようです。なおこれに際しSpotifyは対象となる従業員に対して行われるサポート体制についても発表していました。
業績回復のさなかで
Spotifyは最近、第三四半期における黒字回復を発表したばかりで、業績回復の兆しがみられ始めていました。そんな中での今回の大規模なリストラは、やや衝撃的なニュースだと受け取られる可能性もあるでしょう。
しかし企業として資源の有効活用と問題解決へのアプローチを続け、よりスリムで戦略的な組織体制を目指していく姿勢は、厳しい経済状況の中で企業を存続させる手段として必要不可欠なものといえます。難しい決断をすることになったSpotifyの今後の動向に注目していきたいところです。
ダニエル・エク氏について(Spotify CEO)
ダニエル・エクはスウェーデンの起業家で、2006年にマーティン・ロレンツォンと共に音楽ストリーミングサービス「Spotify」を共同設立し、CEOを務めています。エク氏は、技術分野でのキャリアを積んだ後、スポティファイを立ち上げ、デジタル音楽業界に大きな影響を与えました。彼は音楽アクセスの民主化とアーティストへの公平な収益分配を目指し、Spotifyを音楽ストリーミングの先駆者のひとつとして導いてきました。
参照元:An Update on December 2023 Organizational Changes
1500人って多すぎない…?もう一社大企業がつくれちゃうよ。