セキュリティソフトなどを展開するMcAfee(マカフィー)は、CES 2024でAIによるディープフェイク音声を検出する技術である「Project Mockingbird」を発表しました。この技術は、AI生成音声を使った詐欺やサイバーいじめ、公共人物のイメージ操作などの脅威に対抗するために開発されたものです。
消費者に広がるディープフェイクへの不安
ディープフェイクは昨今深刻な問題になっており、米国民の70%以上がネット上で閲覧するものを信用できなくなっているとのデータもあります。こうした状況下で今回発表されたMcAfeeの技術は重要なツールとなることが期待されています。
ディープフェイクとは
ディープフェイクとは、ディープラーニング技術を用いて合成された偽の映像や音声です。顔や動き、発言などが実際のものと区別が難しく、人物や状況を虚偽に表現できてしまう手法です。社会的混乱や詐欺などのリスクがあり、識別技術の進化が求められています。
「Project Mockingbird」のソリューション
「Project Mockingbird」では、文脈、行動、カテゴリなどを組み合わせて分析し、90%以上の精度で改ざんされた音声を特定できるとのことです。このシステムは、特にサイバー犯罪として横行する「チープフェイク」やディープフェイクに焦点を当て、消費者を保護するために設計されている模様です。McAfeeはこの取り組みによって、デジタルメディアの信頼性を保ち、AI技術の進歩に伴う新たな課題に対応することを目的としています。
AIリスクに対処するテクノロジーにも注視を
AI技術の普及によって多くのメリットを享受できるようになった一方、ディープフェイクのようなリスクも増大しています。こうした時世において人工知能の進歩を止めたり、無視したりすることはできないため、リスクに対処するためのテクノロジーやAIの開発にも注目したいところです。
McAfeeとは
McAfeeは、オンラインセキュリティ分野における世界的なリーダーとして知られている企業です。同社は、個人と企業の両方向けにセキュリティソリューションを提供しており、ウイルス防御、インターネットセキュリティ、エンドポイント保護、クラウドセキュリティなど、幅広い製品とサービスを展開しています。McAfeeは、革新的な技術と強力なセキュリティ機能により、デジタルセキュリティ分野において高い評価を受けています。
この課題はこれからのコンテンツを考えると大事な取り組みだけど、いたちごっこになるんだろうな...。