音声合成エンジンなどの開発を行ってきたエーアイと、音声認識技術やデジタルマーケティング領域で事業を行ってきたフュートレックが、経営統合に関する基本合意を締結したことを発表しました。
もともと、2019年に両社は業務提携を結んでおり、2023年にはエーアイがフュートレック株の40.54%を取得していました。その後、AI技術の進化と競争の激化に直面し、両社は音声技術分野における事業強化の必要性が増したことが背景にあるようです。この統合により、両社がもっている音声合成と音声認識技術の組み合わせによってあたらしいサービスやソリューションを創出し、市場での競争力を高めていくことが期待されます。
経営統合の効果と今後に注目
2024年10月1日に経営統合を実施する予定の両社は、この統合を通じて企業価値の向上を目指しています。統合後の体制や詳細な計画は今後決定される予定とのことです。音声合成と音声認識のそれぞれの分野で市場や技術の成長を促進してきた2社の統合となるだけに、今後の動きに注目が集まります。
フュートレックとは
フュートレック(Futurueck Co., Ltd.)は、音声認識技術や人工知能を活用した製品やサービスを提供する日本の企業です。特に、音声認識技術において高い専門性を持ち、コールセンターやビジネスの現場での音声データの分析や活用を支援しています。また、AIを利用したビジネスソリューションの開発にも力を入れており、顧客対応の自動化やデータ分析を通じて業務効率化を図る製品を多数展開しています。フュートレックは、テクノロジーを活用して企業のデジタル変革を支援することを目指しています。
参照元:株式会社エーアイと株式会社フュートレックの経営統合に関する基本合意書締結のお知らせ
音声合成は「話す技術」、音声認識は「聞く技術」、言葉は似ているけど違う技術だよ。