企業のDX支援を行うFusicと、総合エンターテイメント企業であるディー・エル・イーは、AI技術を活用し人気アニメ「秘密結社 鷹の爪」のキャラクターである「吉田くん」を、自律的な会話が可能なキャラクターとしてAI化したことを発表しました。
このプロジェクトでは「吉田くん」の独特な声と口調を音声合成技術で再現し、それに加えて彼のプロフィールや過去の会話データを基にしたテキスト生成AIを開発。これにより、視聴者とのインタラクティブな対話やシナリオへの自発的な反応が実現されているとのことです。音声合成の研究とアニメーション制作への応用
この共同研究では、より自然でキャラクターらしい発話を可能にすることを目的として、「吉田くん」のイントネーションに重点を置いた言語処理と音声生成モデルが開発されました。ディー・エル・イーは、この技術を活用しアニメーション制作に新たな創造性をもたらすことを目指しており、他のアニメキャラクターへの展開も視野に入れているとのことです。
Webシステム開発事業への応用も
Fusicでは、この音声合成技術をWebシステム開発事業にも応用し、ユーザビリティの向上を図るとのことです。音声合成の活用により、より直感的で自然なユーザーインターフェースの提供など可能になることが見込まれます。
ECサイトなどでよく見かけるようなWebサイトのチャット機能にこうした技術を用いることで、ユーザーエクスペリエンスの向上に貢献しそうですね。
Fusicとは
株式会社Fusic(フュージック)は、福岡を拠点に、テクノロジーを活用した各種システム開発から各種コンサルティングまで、様々なサービスを提供している企業です。Webシステム、スマートフォンアプリ、AI・機械学習、IoTシステム、クラウドインフラ(AWS)などの開発を行っています。また、自社のプロダクトを通じて、テクノロジーの恩恵を享受できる世界をつくることを目指しています。設立は2003年10月10日で、東京証券取引所グロース市場と福岡証券取引所Q-Boardに上場しています。
参照元:株式会社Fusicと株式会社ディー・エル・イー、共同研究で『秘密結社 鷹の爪』の吉田くんをAI化 - 革新的な音声・言語モデル技術を活用
「吉田くん」、映画の上映前によく見かけたな。