3月25日、Spotifyは英国でビデオを用いた教育コンテンツのテスト配信を開始したと発表しました。この新機能は、BBC Maestro、PLAYvirtuoso、Skillshare、Thinkificなどの教育技術企業とのパートナーシップによるものです。コンテンツ内容は音楽制作、クリエイティビティ、ビジネス学習、健康生活の4つのカテゴリーに分かれています。
教育コンテンツの配信テストの概要
英国のSpotifyユーザーは、モバイルアプリまたはデスクトップアプリを通じて、新しいビデオ学習コースを試すことができるようになりました。ユーザーはコンテンツの購入を決める前に、最初の2レッスンを無料で体験することが可能です。この新しい試みは、教育コンテンツを提供するクリエイターに新たな視聴者と収益の機会を開くと共に、Spotifyが提供するサービスの範囲を拡大することを目的としているとのことです。
教育コンテンツ配信の意義
Spotifyの製品開発担当副社長Babar Zafar氏は、「毎日のようにポッドキャストやオーディオブックで学びを深めているユーザーに、ビデオ配信を通じてさらに豊かな学習体験を提供することを目指している」と述べました。Spotifyにはすでに、教育や自己啓発コンテンツに関心を持つ多くのユーザーがいるため、この取り組みが成功する見込みは大きいと同社は考えているようです。特に、「プレミアムユーザーの約半数が教育関連のポッドキャストに興味あり」というデータは、ビデオ学習コンテンツへの関心の高さを示しているといえるでしょう。
多様化するSpotifyのコンテンツ展開
教育とエンターテイメントの境界がますます曖昧になる中、Spotifyは既にある音楽やポッドキャストのリスナーを活用して、教育コンテンツ市場に新たな一石を投じようとしています。この動きは、他のストリーミングサービスや教育プラットフォームにも影響を与える可能性があります。
Spotifyとは
Spotifyは2008年にサービス開始したスウェーデン発の音楽ストリーミングサービスです。ユーザーには数千万曲をオンデマンドで聴く機会を提供し、無料プランでは広告が含まれ、有料のプレミアムプランでは広告なしで高音質の楽曲を楽しむことができます。ポッドキャストやオーディオブックのコンテンツも充実しており、パーソナライズされたプレイリストや音楽発見の機能を通じて、世界中のユーザーに新しい音楽体験を提供しています。
参照元:Spotify Tests Video-Based Learning Courses in the UK
Spotifyではすでにビデオポッドキャストがあったりして、動画コンテンツとの親和性が高そうだね。