ポッドキャスト分析プラットフォームを提供するMagellan AIが、2024年5月のポッドキャスト広告支出額の上位15社を発表しました。しかし、支出額上位の15社中12社は前月(4月)よりもポッドキャスト広告支出額を落とす形となっています。
ポッドキャスト広告への支出は全体的に減少傾向
5月のポッドキャスト広告支出額のトップは前月と変わらずメンタルヘルスケアアプリのBetterHelpで約750万ドルの支出を記録しています。2位から4位までは、アマゾン、トヨタ、ショッピファイと続いています。前月3位のオンラインカジノのVGWは13位まで順位を落としました。これらの支出額トップの企業はいずれもポッドキャスト広告への支出を減らしており、一部ではポッドキャスト広告からの撤退が進んでいるという見方もあります。
未だ重要度は高いポッドキャスト広告
今年の米国でのポッドキャスト広告収入が前年比12%増の20億ドル以上になるとの予測が示されていますが、先行きは不透明といえるでしょう。全体的な縮小傾向が見られますが、2024年はパリオリンピックや合衆国大統領選などのイベントも控えており、不確定な要素は多いといえます。
また、5月のポッドキャスト広告支出額では第3位にトヨタがランクインし、楽天も対前月の増加率ランキングで第2位にランクインしています。グローバルで事業展開を行う日本企業にとって、未だにポッドキャストが重要な広告メディアであることを示しているといえるでしょう。
Magellan AIとは
Magellan AIは、ポッドキャスト広告とマーケティングのための分析プラットフォームを提供する企業です。彼らは、広告主、代理店、そしてポッドキャスト配信者向けに、リアルタイムの広告トラッキングと市場分析を行うことで、ポッドキャスト広告のROIを最大化することに注力しています。Magellan AIは、広告の出現回数、リーチ、およびポッドキャスト広告キャンペーンの影響を測定するための情報を提供し、クライアントがより効果的な広告戦略を策定できるよう支援しています。
参照元:Top podcast advertisers May 2024 rankings
減っているとはいえ、トップ100万ドル台が当たり前…日本の市場と規模感が全く違う。