※本記事は、タクト株式会社のnote「ソニック・アーキテクト(音の総合建築家) ー タクト株式会社」からの転載記事です。
音楽理論と科学に基づく戦略で顧客を開拓
筆者はBluetoothのイヤホンやヘッドフォンを何個かもっています。もちろん、それらは初めて使うイヤホンやヘッドフォンでもなく、少なくとも過去15年以上は同じメーカーのものを買い換えて使っています。これはネガティブな批判のお話ではなく、「愛」のお話ですから、お名前を出しても差支えないでしょう。ゼンハイザーさんです。私はきっとこの先一生他のメーカーさんに浮気をすることはないでしょうし、他社製品との購入を迷っている方が私に質問をしてきたら、ゼンハイザーさんを熱心に勧めるでしょう。これは、消費者としての私とゼンハイザーさんの間には商品やサービスなどを通じて「感情のつながり」が醸成されているから、ということになり、私はロイヤリティの高い顧客ということになります。
ロイヤリティの高い顧客を音声広告コンテンツで広げていく方法があります。
それは、感覚的なものやモニター調査ではなく、「音楽理論と科学に基づく戦略」です。
チューインガムを売上No.1に押し上げたCM
百聞は一見にしかず。
というか、正確には「聞く」ことに若干のフォーカスがあるお話ですが、まずはこちらのCMを御覧ください。
実はこのCMがこのガムの会社を全米チューインガム売り上げNo.1に押し上げました。それはこのCMが人の心に共感、同調、愛着、信頼を覚えさせることができたからです。
企業の良き理念を永く心に残すのは絶対にいつも選ばれる高級ブランドへのロイヤリティと同様です。あたかもエルメス愛用者がエルメスしか持たないような。しかし、それは高級ブランドにだけ適用される原理ではありません。
次回、このCMの音楽理論と心理学の側面から徹底的に科学解剖します。お楽しみに!
--
本記事はタクト株式会社のnoteからの転載記事です。
「ソニック・アーキテクト(音の総合建築家) ー タクト株式会社」から全ての記事を読むことができます。
--
タクト株式会社 代表取締役社長であり、音楽芸術博士であるミテイラー千穂氏の著書『サウンドパワー わたしたちは、いつのまにか「音」に誘導されている!?』では、「音」と私たちの生活の様々な繋がりや、ビジネスをアップデートするための「サウンド」の重要性などが語られています。
マクドナルドのソニック・ブランディング「i'm lovin' it」から低周波音による健康被害、音による味覚の変化まで、日常のあらゆる場面で音が私たちに与える影響などを具体例を交えて紹介されています。