TikTokが米国で禁止される可能性が高まっています。2025年1月19日に米国内でTikTokを禁止する法案が施行される予定とCNNが報じています。
運営元のバイトダンスは敗訴
米国はかねてより、TikTokが中国企業であるバイトダンスによって運営されていることを問題視しており、バイトダンスに対してTikTokの売却を要求していました。
2024年4月にバイデン大統領は、TikTokを売却しなければ米国内での展開を禁止する法案に署名し、バイトダンスは法案の廃止を求めて裁判所に提訴していました。
しかし、2024年12月に裁判所で下った判決でバイトダンスは敗訴しました。これにより、2025年1月19日の法案施行と同時に、米国内でのTikTokのサービスが禁止される可能性が高まっています。
米国内で大きな影響が懸念
TikTokは、米国人口の半分以上にあたる1億7,000万人が利用しています。サービス停止によって、米国内の経済や文化に大きな影響を与えると予想されています。
Instagramなどを運営するMetaや、YouTubeを運営するGoogleなどに恩恵がもたらされる一方で、TikTokで生計を立てているコンテンツクリエイターや中小企業に打撃があると指摘されています。
一方で、米国の次期大統領であるドナルド・トランプ氏は、「TikTokを禁止するつもりはない」と述べており、今後の見通しは定かになっていません。
TikTokとは
TikTok(ティックトック)は、ユーザーが短い動画を作成・共有できるソーシャルメディアアプリです。元々は「Douyin(抖音)」という名前で中国で2016年に登場し、その後、世界市場に向けて展開され、「TikTok」として広く知られるようになりました。TikTokは世界中で人気があり、特に若者の間で多くの支持を受けています。短時間で視覚的に魅力的なコンテンツを楽しむことができ、インフルエンサーや企業のマーケティングにも活用されています。
参照元:TikTok is one step closer to being banned in the US
TikTokがここから挽回する方法はあるのか…。