ソニーとニューヨーク大学(NYU)は、音楽とテクノロジー、ビジネスの融合を推進する新たな教育・研究拠点「Sony Audio Institute(ソニー・オーディオ・インスティテュート)」を設立することを発表しました。
音楽とテクノロジーの融合を加速する10年計画
ソニーとNYUが設立する「Sony Audio Institute」は、NYUスタインハート校のMusic Businessと、Music Technology専攻の学生を対象とした教育・研究拠点です。双方の強みを掛け合わせることで、音楽業界の未来を担うクリエイター育成を後押しします。
教育の中心となるのは、NYUブルックリンキャンパスに設置される専用スタジオ。ソニーが誇る360 Reality Audioや360 Virtual Mixing Environmentといった立体音響技術を駆使しながら、学生たちは最先端のオーディオ制作を実践的に学ぶことができます。
教育・研究・支援が一体となったプロジェクト
Sony Audio Instituteは、単なる教育機関にとどまらず、研究や協業の場としても機能します。NYUのMusic and Audio Research Labとソニーの技術者による共同研究をはじめ、ワークショップやイベントを通じた学びの場の拡張、地域社会との連携も視野に入れています。
また、経済的支援を必要とする学生に向けて奨学金制度やインターンシップの機会も提供。音楽・音響分野における専門性の習得だけでなく、実社会との接点を重視した支援体制が整備されています。
この10年計画を通じて、ソニーとNYUは、教育と技術の融合による新しい価値創出を目指すといいます。
360 Reality Audioとは
360 Reality Audioは、ソニーが開発した立体音響技術です。音源を球状の空間に配置することで、まるでライブ会場にいるかのような没入感ある音楽体験を実現します。対応ヘッドホンやスピーカーを使えば、ボーカルや楽器の位置を立体的に感じられ、臨場感のあるサウンドを楽しめます。音楽配信サービスでも対応が進んでおり、次世代のリスニング体験として注目を集めています。
参照元:ニューヨーク大学とソニー、テクノロジーと音楽の融合を推進する「Sony Audio Institute」設立
10年契約は本気だな…!