Amazonが、同社のポッドキャストプラットフォームの機能を向上させるため、昨年、音声に特化した人工知能開発企業であるSnackable.AIを買収したことをNewYorkPostなどが報じました。Snackable.AIの創業者でCEOであるMari Joller氏は現在Amazonで人工知能および機械学習製品の展開のリーダーを務めており、同社はAmazon Musicを通じて提供されるポッドキャスト関連の機能を開発していく予定とのことです。
激化するAI活用戦
この取引は、アマゾンと他のビッグテック競合他社が、AI技術を製品に実装しようと模索する中で行われました。AI技術の競争は、Microsoftが支援するOpenAIのChatGPTが幅広いユーザーに対して精度の高い応答を生成できるようになったことを受けて、一段と激化しています。
先月の収益発表で、Amazonの最高財務責任者であるBrian Olsavsky氏は「大規模な言語モデルと生成的AIにさらに多額の資金を投入する」と語りました。
AmazonのCEOであるAndy Jassy氏も同様に同社の計画に触れ、「非常に大規模な言語モデルを構築するには多くの年数と多額の資金が必要であり、それに時間と資金を投資しようとする企業はごくわずかだろう。しかしAmazonはその1つになるだろう」と述べています。
この買収により予想される変化
Snackable.AIは自社のLinkedInページに「Amazon Musicのポッドキャスト顧客を代表して革新し、新しい体験を探求し続けるためにAmazonに参加した」という記載を追加ています。また代表のMari Joller氏も自身のLinkedInプロフィールで「Amazon Music Podcastの顧客向けにAIを活用した製品を開発するエンジニア、応用科学者、計算言語学者のチームを率いています」と記しています。
Snackable.AIは長尺のビデオやオーディオクリップを即座に解析しチャプターやハイライトなどを自動生成する技術を持っています。こうした同社の技術が活用され、Amazon Musicのポッドキャストで自動的にオーディエンスに番組詳細やハイライトを提供できるようになることが期待されます。
Snackable.AIとは
Snackable.AIは、クラウドベースのAIプラットフォームで、ウェビナー、イベント、ポッドキャストなどから見どころの瞬間を見つけ、共有することができます。コンテンツをアップロードすると、Snackableの特許取得済みAIが、文字起こし、チャプター化、タグ付け、「snacks」と呼ばれるハイライトの識別を行います。
参照元:[NewYorkPost]Amazon acquires AI firm Snackable to boost podcast features
スラングだと ”snack”っていうのは、見た目がいい人のことなんだって。どうでもいいけど、ポテチ食べたくなってきた。