【ウェビナーレポート】今“ビデオポッドキャスト”が熱い!マーケティングに取り入れるべき音声トレンドを徹底解説


本記事は、J-WAVEとオトナルにより共同で2025年2月に開催されたウェビナー「今“ビデオポッドキャスト”が熱い!マーケティングに取り入れるべき音声トレンドを徹底解説」のレポートです。

【ウェビナーレポート】今“ビデオポッドキャスト”が熱い!マーケティングに取り入れるべき音声トレンドを徹底解説

イベント紹介

○イベント名称
今“ビデオポッドキャスト”が熱い!マーケティングに取り入れるべき音声トレンドを徹底解説
URL:https://otonal.co.jp/news/43640

○開催概要
開催日時:2025年2月26日(水)13:00〜14:00
開催場所:オンライン開催
対象:広告主様、代理店様 他

○登壇者
株式会社J-WAVE 取締役
節丸 雅矛 氏
株式会社オトナル 代表取締役
八木 太亮 氏
J-WAVE ナビゲーター
サッシャ 氏(司会)

ポッドキャスト広告市場はここ数年、世界で急速に拡大しています。

米国におけるポッドキャストの広告市場は、2023年に前年比+5%の19.25億ドル(約2,867億円 ※)となり、2026年には約25.62億ドル(約3,815億円)の市場規模となる見込みであるなど*、ポッドキャストはデジタルマーケティングにおける新たなメディアとして注目が集まっています。

日本国内においてもリスナーが増加しており、ポッドキャストの月間利用率は15.7%となっています**。なかでも10代〜20代を中心としたZ世代と呼ばれる若年層の高い普及率が市場拡大を進めています。

*IAB「U.S. Podcast Advertising Revenue Study(May 2024)」より
**【オトナル・朝日新聞社調べ】
※ 換算為替レート=148.92円(2025年2月26日時点 TTM)

今回のウェビナーでは、J-WAVE/オトナルが主催となり、近年注目を集めている「ビデオポッドキャスト」について紹介しました。

株式会社J-WAVE 取締役の節丸雅矛氏、株式会社オトナル 代表取締役の八木太亮氏が登壇し、マーケティングに取り入れるべき音声トレンドを徹底解説します。聞き手は、J-WAVE ナビゲーターのサッシャ氏です。今後のデジタルマーケティング施策の参考にしてください。

【ウェビナーレポート】今“ビデオポッドキャスト”が熱い!マーケティングに取り入れるべき音声トレンドを徹底解説

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ビデオポッドキャストが注目される背景

ポッドキャストとは?

ポッドキャストとは、「mp3」などの音声ファイルをインターネット上で公開し、音声配信を行うインターネットラジオのことです。「RSSフィード」という仕組みを利用することによって、Apple PodcastやSpotifyなど、複数のアプリやプラットフォームで音声ファイルを再生できるようになります。YouTubeが本格的にポッドキャスト事業に参入したことで、様々な世代の視聴者が利用するようになりました。

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ビデオポッドキャストの定義

ビデオポッドキャストとは、動画コンテンツ付きのポッドキャスト(インターネットラジオ)のこと。音声のトークや対談をベースに、話者の表情や仕草なども楽しめるコンテンツです。

八木氏は「ビデオポッドキャストには3種類ある」といいます。

  1. 音声+静止画型
  2. スタジオ収録型
  3. オンラインインタビュー型

このうち、支持を集めているのは「スタジオ収録型」。配信者からすれば、番組収録の様子にカメラを置くだけですが、視聴者はパーソナリティをより身近に感じる効果があるそうです。

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ビデオポッドキャストは、米国大統領選挙にも影響を与えた?

米国におけるビデオポッドキャストの利用状況をみると、40%が「積極的に動画を観る」と回答しています。

象徴的だったのが、2024年11月に実施された米国大統領選挙。ドナルド・トランプ氏の当選は、従来PR手法だった有権者ネットワークや有料広告だけに頼るのでなく、ポッドキャストなどの新しいメディアを活用したことが勝因だったのではという見解もあります。

例えば、米国で最も聴取者の多い人気ポッドキャスト番組『The Joe Rogan Experience』。選挙の2週間弱前にトランプ氏をゲストに招き、3時間におよぶ対談を実施しました。5,300万回という再生回数は、トランプ氏への支持の広がりを示しているといえるでしょう。

節丸氏は、「米国で人気のドラマシリーズ『セックス・アンド・ザ・シティ』でも、登場人物の職業がポッドキャスターになっていた」と指摘。米国におけるポッドキャスト人気が伺えます。

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日本におけるビデオポッドキャストの認知度

一方で、日本におけるビデオポッドキャストの認知度はどうでしょうか。

八木氏は、2024年12月に実施したオトナルと朝日新聞社の共同調査レポート「第5回ポッドキャスト国内利用実態調査」を引き合いに出して、特に10〜20代の若年層で利用されていると話します。

【ウェビナーレポート】今“ビデオポッドキャスト”が熱い!マーケティングに取り入れるべき音声トレンドを徹底解説

サッシャ氏も含め、全員の共通した見解は、「ビデオポッドキャストの境目がなくなっている」ということ。J-WAVEで2024年10月からスタートした新番組『GURU GURU!』では、若手スタッフが当たり前のようにYouTubeを認知拡大の施策として利用していると節丸氏はいいます。切り抜きショート動画の制作など、新しく番組を聴取するリスナーとのタッチポイントを増やすためにも、ビデオポッドキャストのスタイルが今後も広まっていくのではと話します。

【ウェビナーレポート】今“ビデオポッドキャスト”が熱い!マーケティングに取り入れるべき音声トレンドを徹底解説

ポッドキャスト広告が選ばれる理由

音声メディアの特徴=“ながら”視聴

視覚情報に頼らない音声メディアは、“ながら”聴取という特徴があります。通勤・通学や仕事、勉強、家事などを行いながら聴くことができるメディアだからこそ、テレビや動画、SNSだけでは届かない生活者に対してアプローチできる広告として注目されてきました。

ラジオやポッドキャストを活用した広告は、アテンション性能(広告に触れた人の注意を引きつけ、記憶に残し、行動を促すこと)が高いと海外の調査で明らかになっています。

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ポッドキャスト広告を活用したマーケティング事例

続いて八木氏は、ポッドキャスト広告を活用したマーケティング事例を紹介しました。

1)求職者向け転職サービス:認知〜会員登録に至るコンバージョン率の高さ
2)ビジネス層向け金融サービス:ビジネス層への高い訴求力および高い獲得効果
3)美容化粧品:商品理解の醸成および記憶定着

八木氏が強調するのは、「完全聴取率(最後まで聴かれた割合)が高いポッドキャストだからこそ、ポッドキャスト広告は有形商材、無形商材にかかわらず、クライアントの商品や企業価値を丁寧に伝えることができる」ということ。

番組の聴取者層と訴求する商材のターゲットがマッチすれば、高い広告効果を期待できるでしょう。

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ホストリード広告は、番組のファンを巻き込んだマーケティング施策になり得る

技術の進歩によって、ポッドキャスト広告が市場拡大に寄与したことは間違いないと語る節丸氏。その中でも、番組パーソナリティが広告を読み上げる「ホストリード広告」の効果が高いと力を込めます。

米国の調査によると、ホストリード広告は、そうでない音声広告と比較して、購買意向が50%以上高くなることが示されています。

サッシャ氏も「リスナーからみると、番組スポンサーのクライアントが、番組そのものを応援しているように感じる」と語ります。番組とクライアントが”仲間”として聴取者の目に映ることによって、クライアントへの企業イメージも高まるのではないかといいます。

八木氏は「商品の価値を広く届けたいならCM型、深く伝えたいならホストリードが有効」だと、マーケティング課題に応じて使い分けることを提案しました。

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J-WAVEの取り組みと、今後のポッドキャスト活用について

「ビデオポッドキャスト×J-WAVE」の可能性

ビデオポッドキャストの取り組みとして、現在J-WAVEが力を入れているのは、『ゆりやんレトリィバァの最近どう?』です。2024年12月に渡米したゆりやんレトリィバァさんの米国生活の様子を伝えつつ、リスナーからのお悩み相談にも応える人気ポッドキャスト番組です。

節丸氏は、「J-WAVEにはこれまでもライブ動画配信サイト『Ustream』で番組配信を試みたことがあり、ビデオポッドキャストを進めていく土壌がつくられている」と力を込めます。

同時に、海外向け音声コンテンツ発信の仕組みづくりも検討したいと語る節丸氏。グローバルで活躍する国内外のアーティストが増えていることに触れ、「J-WAVEも、アーティストの海外での躍進に貢献したい」と力強く語りましたゆりやんレトリィバァの最近どう?

ビデオポッドキャストは、音声メディアにとって千載一遇のチャンス

ラジオ機能の拡張に寄与し、音声コンテンツを聴いていなかった層にも新たなチャネルとして期待が持てるようになったビデオポッドキャスト。最後に節丸氏、八木氏が今後のポッドキャスト活用についての展望を語りました。

節丸氏「『ラジオだから映像には関心を持たなくていい』という時代ではない。むしろ、5Gやストリーミング技術、AIの進歩によって映像のハードルが下がっているのはJ-WAVEにとってチャンス。アバターやVRが番組を持つなど、様々なチャレンジができるようになっているし、その未来が現実味を帯びているように感じます」

八木氏「情報社会において、30分番組を聴くことのハードルはとても高い。ビデオポッドキャストが広がることで、切り抜きのショート動画というチャネルも活用できるようになった。また、長い歴史をほこるJ-WAVEにとって、過去のアーカイブされたコンテンツは資産になる。あらゆる面で、ビデオポッドキャストはチャンスになるのではないか」

サッシャ氏も、「私もビデオポッドキャストを活用してみたくなった」とのこと。今後、音声業界でどんなビデオポッドキャストの事例が生まれていくか、とても楽しみです。

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ビデオポッドキャストなど、音声メディア施策を通じたマーケティングに関心のある方は、下記よりお問い合わせください。

J-WAVE ウェビナー運営事務局
marketing_support@j-wave.co.jp

オトナル問い合わせ
https://otonal.co.jp/contact

 


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