Edison Researchの調査によると、リスナーの31%が最も利用するサービスとしてYouTubeを選んでいることがわかりました。米国におけるポッドキャスト利用の主要なプラットフォームとしてYouTubeのシェアが高まりつつあることが伺えます。
YouTube利用率、SpotifyやApple Podcastを抜く
今回の調査で、YouTubeが動画と音声の融合でリスナーの関心を集めていると明らかになりました。
背景にはビデオポッドキャストの台頭
近年、ポッドキャスト市場は急速に進化しており、多くの配信者がオーディオと動画の両方で番組を配信する「ビデオポッドキャスト」を採用しています。視聴者は音声だけでなく映像も楽しめるため、エピソードへの没入感が増します。クリエイターとリスナー双方にとって、ビデオポッドキャストが魅力的なメディアとなっていることが分かります。
Z世代のYouTube利用が鍵
特に注目されているのは、YouTubeを活発に利用するZ世代が、ポッドキャスト視聴のムーブメントを形成している点です。Edison Researchの「Gen Z Podcast Listener Report」によると、Z世代リスナーの84%がビデオコンテンツ付きのポッドキャストを視聴していることが明らかにされました。また、49%が動画で視覚的な表現を通じて内容やトーンをより深く理解できると感じており、45%がビデオポッドキャストを通じてパーソナリティとの一体感が強まると答えています。
Z世代による新しい視聴習慣が、ポッドキャスト業界に変化をもたらしつつあるといえるでしょう。今後の動向にも注目が集まります。
Edison Researchとは
Edison Researchは、米国を拠点とする市場調査会社で、オーディオメディアや消費者行動に関する調査に強みを持ちます。特にラジオ、ポッドキャスト、デジタルオーディオ分野での深い知見が評価され、業界で信頼性の高いデータ提供者として知られています。代表的な調査には、オーディオの利用傾向を示す「The Infinite Dial」やポッドキャスト市場の動向を追う「Share of Ear」などがあり、企業やメディアの戦略策定に役立てられています。
参照元:YouTube is the Preferred Podcast Listening Service
YouTubeはなんだかんだで圧倒的なユーザー数と利便性があるから強いな。