米国のポッドキャスト制作会社Lava for Goodが制作する人気ポッドキャスト番組『ボーン・バレー(Bone Valley)』がテレビシリーズ化します。
犯罪ドキュメンタリー系ポッドキャスト『ボーン・バレー』
『ボーン・バレー』はアメリカのポッドキャスト制作会社Lava for Goodが制作するトゥルークライム(犯罪ドキュメンタリー)番組です。1987年にフロリダ州で起きた冤罪が疑われる殺人事件の真相を探るという内容で、研究者のケルシー・デッカー氏がプロデュースし、ピューリッツァー賞受賞作家のギルバート・キング氏が脚本と共同ホストを務めています。
『ボーン・バレー』はこれまでに1,000万回以上ダウンロードされ、ポッドキャストランキングでも常に上位にランクインしています。アンビー賞など、複数のポッドキャスト関連の賞も受賞しており、各方面から高い評価を受けています。
テレビシリーズ化へ
『ボーン・バレー』のテレビシリーズは複数シーズンで配信される予定です。Lava for Goodと、映画プロデューサーのキャシー・シュルマン氏が率いる会社などが提携して制作されます。
Lava for Goodの創設者、ジェフ・ケンプラー氏はテレビシリーズ化に際して以下のように述べています。
ギルバートとケルシーの素晴らしい仕事は、私たち全員を力強い旅へと導いてくれました。最初はポッドキャストでレオの事件に光を当て、今はテレビシリーズを通じてテレビの視聴者にまで広げています。
キャシー・シュルマン氏は、アカデミー賞受賞作品のプロデュースを行うなど、実績も豊富です。テレビシリーズ化に加え、番組の脚本を手掛けるキング氏による『ボーン・バレー』の書籍化が進んでおり(2025年に出版予定)、ポッドキャストコンテンツの多メディア展開としてますます話題を集めることでしょう。
コンテンツの原石としてのポッドキャスト
テレビシリーズ化に加え、書籍化も予定される『ボーン・バレー』。こうした大規模なコンテンツの広がりから、アメリカなど英語圏のポッドキャスト人気の高さが伺えます。
『ボーン・バレー』のような番組に限らず、ポッドキャストは優良コンテンツの原石として期待されています。テキストや動画などの二次利用展開も活発になっており、今後のコンテンツ展開にも注目です。
Lava for Goodとは
Lava for Goodは、児童文学作家のジェイソン・フロム氏とLava Media最高執行責任者のジェフ・ケンプラー氏によって設立されました。『ボーン・バレー』など、Lava for Good制作によるポッドキャストの総ダウンロード数は7,000万回を超えています。
参照元:Award Winning Podcast Bone Valley To Become Scripted Television Series
日本ではトゥルークライムのポッドキャストってあまり聞かないけど、テレビでは未解決事件の番組って多いし、需要はありそうだよね。