広告クリエイティブの効果測定ソリューションを提供するSystem1は、ポッドキャストやラジオにおけるホストリード広告(パーソナリティ読み上げ広告)について調査を実施しました。
高い効果を発揮するポッドキャストのホストリード広告
この調査は、「スター評価」と「スパイク評価」という、System1が開発した2つの新しい広告の効果測定の指標を導入して行われました。
- スター評価...感情的な反応を測定し、長期的なブランド成長を予測。
- スパイク評価....短期間の売上効果に焦点を当てた調査。
調査によると、ポッドキャストのホストリード広告は、その他媒体のリスナーを対象とした広告に比べて感情的な好意度を測るスター評価で平均30%高い結果を示しました。また、ポッドキャストリスナーは広告に対してその他媒体のリスナーの2倍の幸福感を感じていることが判明しました。これらの結果はホストリードのポッドキャスト広告がブランドにとって、長期的な販促効果をもたらすことを示しています。
即効性もあるポッドキャスト広告
同調査では、ポッドキャスト広告は短期的な売上効果にも効果があることも示されています。ポッドキャストリスナーを対象としたホストリード広告は、それ以外の広告に比べて、短期間の売上効果に焦点を当てたスパイク評価で平均20%高いスコアを記録しました。この結果から、ポッドキャスト広告が短期的な購買促進効果もある広告媒体であることが示されています。
視覚メディアよりも記憶に残りやすい音声広告
また、Cumulus MediaのCIO(Chief Insights Officer)であるピエール・ブヴァール氏は、本調査結果を紹介する記事の中で、音声広告が視覚メディアよりもアテンション(注目)を集めやすいという以前の電通とルーメンの調査結果についても触れています。電通とルーメンによる共同調査では、音声広告がブランドの記憶率で他の媒体より平均40%高い結果を示しました。同調査は下記3点の広告効果について触れたものです。
- 広告のアテンション(注目を集める)効果
- 広告のアテンションを保持する効果
- 記憶に残る効果
音声広告活用でおさえるべきホストリードの価値
これらの調査の発表によって、音声広告のパーソナリティを活用した広告の価値が明確になりました。特に、ラジオやポッドキャストのパーソナリティの影響力を活かした広告戦略は、今後のデジタル音声メディア広告においても重要なポイントとなりそうです。
調査を行ったSystem1について
System1は、テクノロジーとデータサイエンスを活用して、企業のマーケティング活動を支援する企業です。同社は、100,000以上の広告データベースを通じて、ブランドに対して競合他社の広告との比較や効果向上の専門的なアドバイスを提供しています。System1は、健康・ウェルネス、自動車、金融、旅行、エンターテイメントなどの分野でサービスを展開しています。
参照元:System1: New Study Reveals How Audio Personalities Drive Advertising Effectiveness
ホストリード広告(パーソナリティ読み上げ)が通常の音声CMよりも効果が高いことは、ニールセンの調査結果でも統計的に示されているよ。